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「もう辞めたい・・・」新人から続々SOS 今年も健在「5月病」の猛威

   新年度がスタートし、新たな環境に身を置いてはや2か月目。「何となくやる気が出ない」「動くのが億劫」という気持ちを抱える、いわゆる「5月病」にかかってしまっている人も少なくないのでは。

   そんな「5月病」が、新入社員にも容赦なく襲いかかっているようだ。ネット上には、「もう会社辞めたい・・・」との声が相次いでいる。

「仕事のこと考えるだけで泣きそうに」

5月、憂鬱です・・・
5月、憂鬱です・・・

   Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」には、2015年5月に入ってから「新卒ですが辞めたいです」の悩み相談が続々と投稿されている。

「6月いっぱいで仕事を辞めたい新卒です。仕事のことを考えるだけで泣きそうになります。上司の人と性格的に合いません。『なんでこんなこともできないの?』というような、人を小馬鹿にしたような態度や『○○(別の会社)の新人は出来てるのに、まだ出来てないなんて遅れてるよ?』というような他の会社の新人との出来を比べられるところ、自分の機嫌が悪いとあいさつをしても返してもらえないところなど、嫌な部分が多いです(中略)給料も求人票より安く、毎月の支払いをするのに精いっぱいなくらいです」(5月12日)
「新卒で2か月目の新入社員です。精神的に仕事が辛くてもう辞めたいです。最近は誰もいない所で急に心拍数が上がったり急に腹痛や頭痛がします。そして会社の人が自分の悪口を言っているような気がします。本当に言われているのか、被害妄想なのかわかりません。趣味もなくストレス発散する場所もありません。毎日が辛いです」(5月13日)

   さらに「教えて!goo」にも、

「この4月に大手自動車に高卒で入社しました。親元から離れ寮生活を送っているのですが正直、会社を辞めて地元に帰りたいです。仕事もまだ研修ですが、楽しくないですし、友達も少なく、仕事も寮生活もまったく楽しくありません。この状況が続くのなら地元で就職したいと思っているのですが、2か月しか働いていなくても就職できますか?また、このような経験をした方がいればどうしたのか、何かアドバイスをもらいたいです。本当に悩んでいます」(5月9日)

というSOSが寄せられている。

「食生活改善」も有効

   これらの相談に対し、コメント欄には

「おそらく、同期入社の方々も同じようなことを思われていると思います。 たった2か月で結論を出すなど、早すぎます。本当に、仕事や会社が楽しい、人生が楽しいと思うようになるのは、入社して3~4年くらいになってからです」
「先輩や上司の話を聞くと、新入社員の当時はみな同じような境遇なのです。車を買いたい、遊びにいきたい、贅沢したいなど、目標に向けて我慢して頑張ったそうです」
「我慢と言う仕事も人生には有る事も覚えてください」

など、「みんな同じだから頑張れ!」という励ましが多く寄せられている。

   誰もが通る道、と言われれば確かにそうなのだが、渦中にいる人は「そんなこと言われたって辛いんだよ!」という気持ちかもしれない。仕事に対する鬱々とした気持ちを軽くするにはどうしたらいいのだろうか。

   生活情報サイト「nanapi」には、「5月病」の対処法として

「家族や友人、恋人など、身近な人に対して、愚痴をこぼす」
「休日には、仕事や学校とは無関係の趣味に没頭することで、気分転換を図る」
「憂鬱な気分を引き起こす、セロトニンという脳内物質の不足を解消するため、バナナ、乳製品、卵黄、ナッツ類、大豆製品、赤味の魚、イワシ、レバー、アボカド、青魚、発芽玄米などを摂取する」
「全く状況が改善しないほど症状が重い場合には、心療内科など専門機関に相談することも選択肢にいれる」

の4つを挙げている。

   「もうこんな職場嫌だ!」と思って環境を変えても、また新たな問題に悩まされ、「やっぱり辞めなきゃよかった・・・」と後悔する可能性もある。退職という大きな決断を下す前に、自分に合ったストレス解消法を試してみてほしい。(MM)