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働く女性の半数「夫に育休取ってほしくない」 理由は「家にいると邪魔だから」?

   女性登用を企業に促す「女性活躍推進法」が2015年8月末に成立し、女性が働きやすい社会への環境整備が期待されている。同法に基づき制定される「基本方針」には、男性による育児休業制度の活用なども盛り込まれる見込みだ。

   一方で、「夫の育児休業取得」に対しては、女性の過半数が「取得してほしいと思わない」(「どちらかというと」を含む)と答えた調査結果もある。意外と淡泊な声が多い理由とは。

「お金の問題」にも関心

パパの育休は・・・
パパの育休は・・・

   オウチーノ総研(東京)が、20?35歳の子どもがいない就労中の女性511人を対象に行った「『出産後の展望』に関する実態調査」(8月28日発表)によると、夫(もしくは夫になる人)に育休を取得してほしいと思うか、を聞いた質問で、「そう思わない」(22.8%)、「どちらかというと、そう思わない」(28.2%)が計51%を占め、わずかではあるが半数を上回った。

   「男性の育児休業」促進派からすると、拍子抜けするような調査結果とも言えそうだが、なぜ「取ってほしくない」派がそんなに多いのか。

   ツイッターの声などを拾ってみると、その理由は概ねふたつの傾向にまとめることができそうだ。

   ひとつ目は、「夫が家に居ると逆に大変」というもの。

「いろんな考え方があるだろうけど、私は夫が育休とるのイヤ。育児でストレスたまってるのに、狭い部屋に24時間夫と一緒で、しかも3食作るとか拷問でしかない」
「父親に育休ってあれさぁ・・・本当に奥さんカバーするつもりでいるんならいいんだけど、その休みでロクなことしない旦那っているからあんまり推進してほしくない」

と、夫へ厳しい視線が向けられている。

   そしてもうひとつは、

「男性の育休の偏見を乗り越えても、お金の問題が・・・!はなから考えていなかったのですが、お金がからむとなるとさらに考えられません。我が家は、夫が取るよーと言っても私は反対したと思います」

など、所得が減ることへの懸念。育児休業給付金の制度があるとはいえ、給与の満額とはいかず収入減になるため、切実な問題のようだ。

   なかには、

「夫に育休とってもらうより、私は今みたいに『できるだけ早く帰ってくる』『わたしの話を聞いてくれて、共有してくれる』『すぐ気付いてやってくれる』方がずっと嬉しい?」
「夫の帰宅が19時くらいだったらだいぶ助かるのになぁ」

   と、夫の育休取得より、早い時間帯の帰宅の方が望ましいという声もあった。(KE)