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「最初の内定企業に決めた!」は危険な兆候? 「慎重になるべき」なこれだけの理由

   2016年卒の就職活動も後半戦に入り、ツイッターでは、内定をゲットした学生たちの「喜びの声」が多々見つかる。「初内定げっちゅ! やっとだよ~嬉しい(≧∇≦)もう何もしたくない(笑)」と、テンション高く報告する人もいれば、「初内定! そしてそこに決定しました!」と、早くも「内定をもらった企業に入社を決めた」学生も。

   ところが、そんな学生たちにとっては、ややショックな調査結果がある。若手ビジネスパーソンを対象に、新卒入社した会社を選んだ「決め手」を聞いたところ、1位は「最初に内定が出た企業だったから」。一方、入社後に「後悔している」人も、4割いるというのだ。その理由とは・・・?

入社の決め手、トップは「最初に内定もらった」

決めた!
決めた!

   調査は、20代向け転職サイトなどを運営するビズリーチ(東京・渋谷区)が、サイト会員のうち、「新卒で就職活動をした22歳~30歳の341人」を対象に実施(2015年9月3日公表)。「就職した企業について、入社の『決め手』となったのは何でしたか?」と、複数回答で上位3つをあげてもらったところ、トップは「最初に内定が出た企業だった」(43%)、次いで「やりたい仕事ができる」(36%)、「面接時の面接官の印象がよかった」(27%)だった。

   そんな若手ビジネスパーソンたちに、「新卒で入社した企業について、その会社を選んだことを後悔していますか?」と尋ねたところ、「後悔している」(18%)、「どちらかといえば後悔している」(23%)を合わせて、実に4割強が「こんなはずでは・・・」と、後悔していることが分かった。

   理由の最多を、最大3つまで選んでもらった結果、1位は「自分のやりたいことが明確に定まらないまま就職活動を進め、入社してしまった」(51%)、2位は「業界や企業研究が十分でなく、入社後にギャップが生じた」(50%)、そして3位に、入社を決めた理由のトップである「最初に内定が出たという理由で入社してしまった」(37%)が、ランクインした。転職サイトの登録者を対象にしたアンケートとはいえ、あまり考えずに入社を決めたことで、後悔している若手も、少なくないのかもしれない。

   調査結果を受けて、ツイッターでは、「先輩社会人」たちが、さまざまな感想をつぶやいている。「『最初に内定が出た企業』という理由で、入社するのが理解できない」と、やや『上から目線』の人もいれば、「会社選びは慎重にしたいですね」、「就活生は参考になるかも」と、アドバイスする人もいる。

「1番最初に内定が出た奴が、1番最初に退職した」

   ただ、学生たちにとって、内定が得られないまま就活を続けるのは、かなりツラい。ツイッターでは、「このままだと最初に内定出たとこで決めちゃいそう・・・」とか、「初めて内定出たけど、最終面接の時も、あっちが僕を好いてくれた感じだし、いずれ気持ちは追いつくと思ったけど、今のところそんな感じはしない。もうアァーって感じだ」など、「内定は得たものの、入社を決めて良いのか」悩む声も見つかった。

   悩める就活生に対し、アドバイスする声もある。「僕も就職当時はよく考えもせず、『東証一部上場だし最初に内定出たから』という理由で決めたので、簡単に言うと、自分含む、だいたいの学生はアホだよ」と、生温かい目線(?)で見守る人もいれば、「大学4年の秋採用で今の会社に入った」という人は、「1番最初に内定出た奴は1番最初に会社辞めたし、1番最後に採用された俺は10年経った今でも会社にいる」と、つぶやいていた。(KH)