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管理職候補でも出世できない人 若者に見抜かれる「ダメなタイプ」とは

   「出世に淡泊」といった印象もある今どきの若者だが、男性新入社員の6割以上が管理職に「なりたい」と回答した調査もある。とはいえ、実際に「出世できる人」は数に限りがある。

   「出世できる人、できない人」には、それぞれ特徴があるのだろうか。転職コンサルタントへの調査から浮かんだ傾向とは?

「社内風土と合わず・・・」

出世するタイプとは?
出世するタイプとは?

   男性新入社員の62%が管理職に「なりたい」と答えた調査は、日本生産性本部が行った「新入社員 秋の意識調査」(2015年12月22日公表)。女性では27%だった。

   また、人材採用支援を手がけるエン・ジャパン(本社・東京)の調査(15年12月16日公表)では、自社サイトを利用している転職コンサルタント119人に「出世する人、しない人」の特徴などを聞いた。結果は58%の転職コンサルタントが、「管理職候補として入社したものの、管理職に出世しなかった方がいる」と答えた。

   エン・ジャパン調査では、管理職になれなかったミドル層(35歳以上)の特徴を自由回答で尋ねている。転職コンサルタントからは、「社内風土と合わず、幹部を含めた従業員からの理解が得られなかった。実務についても高いパフォーマンスを発揮することができなかった」とか、「入社前の評価と入社後の評価にギャップがあった」など、ちょっと厳しい声が目立つ。

   同時に「出世できない人に共通する人柄」も尋ねたところ、最多は「コミュニケーション能力が低い」(59%)。そのほか、「問題解決能力が低い」(51%)、「現場の仕事の遂行能力が低い」(49%)、「パフォーマンスを出すことができない」(46%)が上位を占めた。

負けず嫌い?

   調査したエン・ジャパンでは、「目の前の問題に対し、周囲とコミュニケーションを図りながら仕事を遂行し、成果を出せる人でないと出世は難しい」とコメント。なにはなくとも、出世には『コミュニケーション力』と『成果を出す力』が必須ということか。難しそうだ。

   「出世できる・できない人の特徴」記事は、ネットでよく話題になる。ツイッターでも、主観を含めてつぶやく人が多いようだ。ある人は、「出世する人っていうのは、『不良と友達になれるエリート』か『エリートと友達になれる不良』みたいな人なんじゃない?」と、持論を展開。ほかにも、「田舎から出てきて、出世する人は『負けず嫌い』なんだろうなぁという印象」、「出世できる人は部下に仕事を任せるのが上手いよね」などのつぶやきが見つかった。いずれの特徴も「コミュニケーション力」は高そうだ。

若手「こんな大人になりたくない」

   冒頭のエン・ジャパンによる調査では、『出世にはコミュニケーション力が重要』らしいことが分かり、ツイッターでは、共感する向きもあった。「勉強ばかりしていれば学生時代は優等生として認められるし、一流企業に入れるかもしれない。でも社会に出たときに人間性を磨いていないと、上司や同僚といざこざをおこして、出世できないかもね~」とか、「親に『いい大学へ行かないと出世できない』と言われたので、頑張って勉強していい大学へ行ったが、出世できない・・・」と、意味深につぶやく人もいた。

   他にも、いろいろ『条件』はあるようだ。ツイッターでは、「やっぱり出世する人って、耳がでかいと思う。ちなみに私は小耳です」とか、「『出世する人は靴が綺麗』という話を耳にした。俺も靴が汚いから出世しない。明日あたり仕事用の新しい靴でも買おうかな・・・」などの声が見つかった。

   若者とみられるアカウントからは、こんな声も。「飲食店で隣のオヤジの愚痴聞いてたら、こんな大人になりたくないと思った。出世できないんだろ~な~」・・・若者の声、けっこう辛らつだ。(KH)