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社長が「80歳以上」、でも後継者不在 そんな会社が●割超

   企業の後継者不足が深刻だ。帝国データバンクの「2016年 後継者問題に関する企業の実態調査」によると、国内企業の3分の2にあたる66.1%が後継者不在で、前回調査(2014年7月)から0.7ポイント上昇した。16年2月29日、発表した。

「60歳以上」の企業で5割

後継者が・・・
後継者が・・・

   社長が、後継者の選定が必要となりうる「60歳以上」の企業で半数の50.0%が、また、「80歳以上」に限ってみても34.7%が後継者不在だった。後継者の不在率は「60歳代」「70歳代」「80歳以上」のすべての世代で前回調査を上回った。

   一方、「後継者あり」の企業について後継者の属性をみると、「子供」が 38.6%で最多。また、前々回調査(2011年12月)で16.8%だった「配偶者」は減少傾向で、今回は8.9%だった。構成比が上昇したのは「非同族」で、前々回調査から5.8ポイント上昇の32.4%だった。

   ちなみに同社の「2016年社長分析」によると、社長の平均年齢は59.2歳で過去最高を更新。同社は「後継者の不在率は前回や前々回の調査から上昇しており、とくに社長年齢が80歳を超える企業でも後継者が不在であるケースもみられ、状況は極めて深刻」としている。

   なお、調査は2014年以降の後継者の実態について分析可能な28万9937 社(全国・全業種)を対象にした。