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営業めぐる「学生VS経験者」 ココまで違う仕事の印象

   ノルマの厳しさや他の会社などに飛び込む難しさなど、営業職には「大変そう」というイメージがついて回っている。

   特にこれから社会人になる学生には、そのイメージがかなり強いようだ。このほど、大学生の約9割が「営業職をやりたくない」と考えているという調査結果が明らかになった。

「ノルマが嫌」「コミュニケーションに不安」

大変そうなイメージが・・・
大変そうなイメージが・・・

   マイナビ学生の窓口は、大学生の男女399人を対象に「営業のお仕事をやってみたいか」を調査した(2016年3月20日、結果公表)。

   「営業をやりたい」と答えた学生はわずか11.6%で、「やりたくない」の88.3%を大きく下回った。

   「やりたくない」理由は、やはり「ノルマが嫌」のほか、「コミュニケーションが苦手なので自信がない」というものが挙がっている。

   「やりたい」理由には「いろいろな人と会える」「成果が目に見えてわかる」などが挙がっている(調査は16年3月9日~15日にかけて実施)。

   9割近くの大学生が「営業をやりたくない」と考えているという結果だったが、ツイッターでは

「確かにノルマがキツイと言うのはある。それに体育のアイデアが付きまとうって事なんだろう。それと評価が案外低いってのも言えると思う」
「接客の(方)がマシなレベル。営業だけは絶対にやりたくない」

など、理解を示す声が書き込まれている。

「営業をやってよかった」経験者が100%

   敬遠されてしまっている営業職だが、「経験者は100%『やってよかった』と思っている」という声もある。

   女性向け転職サイト「これからの転職。」に掲載された、一般社団法人 営業部女子課の会代表理事の太田彩子氏のインタビューで、太田氏が「営業経験者にとったアンケートで、『営業をやってよかったですか?』って聞いたら、よかったっていう回答が100%だったんです」と語っている。

   理由を「仕事の基礎のすべてが鍛えられるんですよ。交渉力とか誠実さとか。踏ん張って営業を続けていると、仕事の基礎ができるので、将来的に人事や商品開発など他職種へのキャリアチェンジもしやすいんです」と分析した上で、「人生に一度は営業をやるべきだと思いますね。これは本音で」と熱く語っている。

   前出の大学生の意識調査の結果に対するツイッターの声の中にも、

「悩むことも多いけど、一番楽しいし改善してるな!という実感が湧きやすいところだと思うな」
「営業や販売って学歴も資格もいらないから誰でもできる。お金を稼ぐ原始的な『戦闘力』を養えるからオススメですよ」

など、営業職の魅力を語るものがみられた。(MM)