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「合格の見返りに関係を迫られた」と女性がアイシンAW提訴 断って不採用に

   愛知県安城市のトヨタ自動車系列の部品メーカー、アイシン・エィ・ダブリュ(AW)への入社を希望し採用試験を受けた20代の元女子学生が、当時幹部だった男性(43)から合格の見返りに不適切な関係を迫られたとして、2016年3月25日付で男性と同社に約600万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。毎日新聞などが4月5日付で報じた。

「僕のひと言で」と力を誇示

黙っているわけにはいかない
黙っているわけにはいかない

   報道によれば、女性は愛知県内の大学に在学中の15年、アイシンAWを第一志望に就職活動をしていた。訴状などによると、女性は同年7月にアルバイト先で元幹部の男性と知り合い、筆記試験に合格すると8月、男性から「合格ラインに達していなかったが、僕のひと言で、受からせたよ」と食事に誘われ、その後もメールやLINEで関係を迫られたという。女性が断ると、「うちの会社の内定は絶対にさせない」といったメールが届き、9月に不採用になったという。

   この元幹部はトヨタ創業家一族で、元製造本部副本部長だったとされる。すでに社内処分を受け、退職している。