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ソフトドリンクも「常温」でどうぞ 職場の冷えにアサヒ飲料あったか対応

   アサヒ飲料は、冷たくも温かくもない「常温」の飲料を提供できる新しいタイプの自動販売機を全国に展開する。飲料メーカーとしては初の試み。夏場に冷房がきくオフィスや商業施設を中心に設置を進め、体の冷えを気にする女性らの需要に応えるのが狙い。すでに2016年4月から設置を始めており、同月末までに40台を稼働させた。16年中に300台の設置を目指す。

2割を占める設置機も

夏の職場ではぬるいのが飲みたい
夏の職場ではぬるいのが飲みたい

   これまで「ホット」(約50度)と「コールド」(約5度)の2種類だった温度設定に、新たに約20度の設定を追加。ミネラルウオーターや茶、缶コーヒーなどを常温で提供する。

   アサヒグループホールディングス(HD)の広報担当者は5月30日、J-CASTニュースの取材に、「オフィスなどの室内が冷房で冷える夏場には、体が冷えるのを気にする女性らを中心に、常温飲料の需要が高まる傾向があります。そうした消費者のニーズに応えるため、常温に対応した自動販売機を新たに導入しました」と説明する。

   消費者からの反応も上々だ。ツイッターやネット掲示板に寄せられた投稿をみると、

「よくお腹痛くなるから、常温ありがたい」
「ありがたい。冷え性の体質なんで、冷たい飲み物は堪える」
「体調がすぐれない時とか常温あるといいな~と思ってた」

などと、女性を中心に好意的な感想が目立つ。また、幼い子供を持つ母親からも、「こどもにあんまり冷たいのあげたくないから常温嬉しい」「子持ちには助かる」と歓迎する声が出ている。

   すでに設置された対応自販機の中には、常温飲料の売り上げが全体の約2割を占めるものもあるという。同HDの広報担当者は「常温という選択肢が受け入れられている結果。17年以降も継続して設置先を広げていきたい」などと話した。