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仕事のミスは誰でもするから後が大切 フォローのためにも、まず

   社会人ならば誰しも身に覚えがある、仕事上のミス。

   ネット上でも「あー、久々に仕事で失敗した。お客さんに謝る失敗は久々だし、落ち込む」「仕事で失敗続きで毎日胃が痛い。子どもにも優しくできない。気持ちを切り替えてがんばりたいのに、追い打ちをかけるように、またミス発見...」「仕事で大ミス。失敗よりも素直に謝れない自分や、どこかで"何で自分ばっかり!"という気持ちがあるのが苦しい」などと落ち込む声があふれている。

上司や先輩のフォローで

誰にでも失敗はある
誰にでも失敗はある

   女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」による調査(2016年6月24日公開)によると、仕事でミスをしたことがないと答えた人は1%だけで、99%の女性がミスを経験していた。

   問題はその後だ。調査とともに紹介されている「印象的なエピソード」では、

「入社直後に慣れない仕事で、毎日何かしらのミスをしていた。その時の指導係が、毎回一緒に上司へ報告してくれた。上司も優しかったので怒られることはなかったが、かなり心強かった。私も指導する立場になったとき、同じように新人のミスは私から上司へ報告するようにした」
「ミスをして泣きそうなほどの自己嫌悪に陥った。きつく注意されることも覚悟していたが、上司からは『ミスは誰でもします。仕事量がきつくて辛いと言ってくれれば、みんなでフォローもします。一人で働いているわけではないのでミスしたその後の姿勢が大事なんです』と言われた」

といった例が示されている。先輩や上司のフォローによってミスが糧となるということがよく分かる。

   同調査でも、「仕事でミスをしてしまった際に一番大事だと思うことは何ですか」という問いに対し、「言い訳せず状況を正確に報告する」が32%、「とにかく早く上長に報告する」が28%と上位を占めた。ミスをしてしまった場合、まずは「報告」するのが鉄則、ということだ。

繰り返さないためには

   すぐに報告というのは、社内に限らず、取引先に対してもそうあるべきだ。「エピソード」には、

「連絡ミスで取引先にお詫びの連絡をしたときに『いつも完璧に対応していただいているので、○○さんでもそんなミスするんだと思ったら、なんか親しみがわきました』と言われ、かえって取引先の担当者との距離が縮まった」

という例も紹介されている。

   失敗にめげず、立ち直り、前向きになるのも大切なこと。ネットを見渡してみると、

「仕事で呪われてるんじゃないかというくらい失敗が続いて落ち込んでいたら、同期がご飯に誘ってくれて、たくさん話を聞いてくれた。明日からまた仕事がんばる」
「IT業界では男性社員と比較的互角に競争できる。仕事でも小さい失敗を重ねて、そこからのリカバリで評価を上げていく」
「恋愛でも仕事でも学校でも失敗する。怒られたら自分を否定されたと思うのも当然なんだけど、それが更なる失敗を生む。失敗は誰でもするから次から気をつければよし」

など、転んでも立ち上がり、自らを鼓舞する声が聞こえてくる。

   ただし、いくら精神的に立ち直ったといっても、ミスを繰り返すようではもちろんいけない。「エンウィメンズワーク」による調査の「仕事でミスをしないためにしていることは何ですか」の問いに対しては、「見直し&確認をしっかり行う」(77%)が第1位で、「何でもメモをする」(57%)、「過去のミスから学ぶ」(54%)と続いている。

   人は完璧ではないし、ミスは起きる。しかし一度のミスが命取りになることもあれば、大きく成長する機会になることもある。最後に先人の言葉を一つ。(KM)

「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である=本田宗一郎」