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ハウステンボスが映画事業へ参入 ギャガの筆頭株主に

   ハウステンボス(長崎県佐世保市)は、映画配給会社ギャガ(東京都港区)の第三者割当増資を引き受け、2016年7月29日付で36%の株式を取得し、筆頭株主になった。8月1日に発表した。金額は公開していない。

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親和性が高い事業へ参入

 

   ハウステンボスは、オランダの街並みを再現したテーマパークを運営する。同社によれば、今後の顧客満足度向上やコンテンツ強化を図る中で、「テーマパーク事業と親和性が高い」映画事業への本格参入を決めた。同社のもつアミューズメント事業のノウハウを生かし、ギャガの映画事業に新たな付加価値をもたらす、としている。同時にテーマパークの集客力アップにも期待をかけている。同社経営企画室は3日、J-CASTニュースの取材に、

「具体的にはまだ何も決まっていないが、施設内に撮影スポットを整備したり、関連キャラクターを生かしたアトラクションをつくったり、ということは構想の1つ」

と説明した。また、今後はバーチャルリアリティー(VR)の技術を生かした新しい娯楽コンテンツの企画・開発も進めていく計画だ。

 

   ギャガは創業30周年を機に、映画配給事業メーンの経営から「総合エンタテインメント企業」への移行を目指し、ビジネスモデルの再構築と事業領域拡大に取り組んでいる。第三者割当増資はその一環で、ハウステンボスとともに、映像制作などの人材を育成・派遣するクリーク・アンド・リバー社(東京都千代田区)も増資を引き受け、株式の15%を取得した。