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語学も「思い切った投資」必要か 近道はないと知りつつも

   英語やそのほかの外国語ができればキャリアアップに有利、と言うはやすし。実際、行うはかたしで「武器」にまで磨き上げるのはなかなか大変。転職サイト「DODA」の調査(2014年)では、転職成功率はTOEICテストを受けている人のほうが受けていない人よりも1.23倍上という結果が出ており、言葉を学ぶことにはやはり意味がありそうなのだが。

  • こつこつやるしかありませんか
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効果を実感できるか

   外国語の習得には、やる気と根気のほかにお金も必要。転職サイト「日経キャリアNET」の調査(2016年7月28日公開)によると、語学力を習得・強化するために試した方法としては、「市販の書籍」(50%強)、「テレビ・ラジオ、インターネットの無料講座」(50%弱)、「語学教室への通学」(40%強)が上位にあげられたが、「その効果を感じた」と答えたのはそれぞれ50%以下に留まった。

   一方、「語学習得のための短期留学や研修旅行」を試したと答えたのは20%弱だったが、ほぼ100%が「効果あり」と感じたという(2016年4月、会員に対しアンケートを実施、533人が回答)。やはり思い切った投資が必要ということなのだろうか。

   ネットでご意見を拾うと、外国に行ってまで......と思い切れない人が少なくない模様。ツイッター上では、

「留学したいけどテロとかない安全な国ってどこなんだ...」
    「私も再来年くらいに留学したいけど、帰国したらすぐ就活っていう地獄」
    「海外留学したいけど、そんな勇気も金も語彙力もすべてが足りない」

といった消極的な意見が横行する。

いっそ安上がりに......

   また、留学事情を知る人からは、

「日本人ばかりで戯れて、結局英語が身につかない語学留学の学生は、たくさん見たな」
    「韓国のアイドルが好きとかで留学してる子、旅行気分で観光して、なんか韓国来ただけで満足してて、言葉とかなかなか身につかないって」
    「短期留学は言語も身につかないし、ただのお遊びだから確かに行く意味ないけど」

といった厳しい見方が示されている。

   いっそ日本で安上がりに語学を身に付ける方法はないかと探してみると、こんなアドバイスが見つかった。

「国内で語学力をあげる一番の方法としてはいつも外国語で考える癖をつけること」
    「語学力あげるには単語も重要だけどなによりも話せるようになるにはひたすら会話するしかない」
    「BBCニュースを読むことにした。続けないと筋トレと同じでダルダルになるんだな、語学力...」
    「語学力鍛えるためにNetflix契約して海外ドラマを英語字幕で見てるけど結構理解できる。そして登場人物のセリフをシャドーイングして発音練習」
    「私の英語力を鍛える方法はTEDと海外ドラマ(政治経済もの)を何度も見るだけ」

   それぞれ工夫はあるものの、要するに「楽して上達」はありえないということのようだ。お金をかけるにしても、自己流で行くにしても、そのことは肝に銘じておきたい。(KM)