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島んちゅのお宝ウイスキー発売 名護の蔵元、15年原酒を発掘

   国産ウイスキーブームで「原酒不足」が深刻とされる中、沖縄・名護の酒造会社・ヘリオス酒造の蔵で15年物の原酒が見つかり、ピュアモルトウイスキー「暦(れき)15年」として商品化された。コンビニ大手のローソンを通じ200本限定で販売される予定で、2016年9月6日に予約の受け付けを開始した。価格は、500ミリリットルで8850円(税別)。

  • ヘリオス酒造のピュアモルトウイスキー「暦(れき)15年」
    ヘリオス酒造のピュアモルトウイスキー「暦(れき)15年」
  • ヘリオス酒造のピュアモルトウイスキー「暦(れき)15年」

予約殺到、品切れに近い状況

   泡盛「与那の蔵」や地ビール「ゴーヤーDRY」などを製造するヘリオス酒造は、以前、ウイスキーも手がけていた。地ウイスキーが流行した1980年代に最盛期となり、「ヘリオス・ウイスキー」の名前で全国に出荷していたという。ブームが下火になるとともに製造を中止し、ウイスキーの原酒2000リットルが今世紀初めから古酒蔵に貯蔵されたままになっていた。

   以前から取引のあったローソンとの商談の中で原酒の話題が出たことから、商品化が決まったという。その味わいについて、ヘリオス酒造の広報担当者は、

「原酒を寝かせていたオーク樽ならではの、芳醇なバニラの香りが特徴です。名護の水を使い、スモーキーかつすっきりとした飲み口になっています」

とJ-CASTニュースの取材に話した。

   昨今のハイボール人気やNHKの朝ドラ「マッサン」の影響などで国産ウイスキーの需要が高まる中、今回の商品化も大きな反響を呼んだようで、ローソンによれば、予約開始からわずか1日で「すでに品切れに近い状況」だという。

   ローソンでは10月11日から、他ブランドのウイスキーに「暦」を20%ブレンドした商品も店頭販売する予定だ。こちらの価格は、180ミリリットルで853円(税込)。