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さよなら「アヲハタ」コーン缶 十勝工場の台風被害で販売終了

   ロングセラーブランド「アヲハタ」のコーン缶詰について、発売元のキユーピーが販売終了を決めたことが分かった。製造を全面委託していた日本罐詰の十勝工場(北海道芽室町)が、缶詰の生産から撤退することを受けての判断。キユーピー広報部が2016年12月8日、J-CASTニュースの取材に対し明らかにした。

レトルトパウチでの再開も協議中

販売終了となる「十勝コーン ホール」
販売終了となる「十勝コーン ホール」

   販売終了となったのは、「アヲハタ」ブランドの「十勝コーン ホール」などの缶詰商品。16年8月に北海道を襲った台風の影響で、製造を委託していた十勝工場内で冠水被害が発生し、操業を停止。この影響を受け、キユーピーは9月に今年収穫予定分の缶詰製品の販売休止を決定していた。

   日本罐詰の親会社にあたる明治が11月5日、製造ラインの復旧などに費用がかかることから、十勝工場での缶詰製造から撤退すると発表。コーン缶の製造にはノウハウが必要で、委託先の変更が難しいことから、キユーピーは缶詰の販売を終了することを決めた。

   キユーピー広報部は12月8日、J-CASTニュースに対し、

「缶詰での商品販売はできなくなりましたが、『アヲハタ』ブランドは継続させる予定です。日本罐詰とは、レトルトパウチなど缶詰以外の形で製造再開を協議しています。ただ、現状では再開時期は未定です」

と話した。