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マツコの心理テストがズバリ! プライドを捨ててこそ浮かぶ瀬もあり

   マツコ・デラックスと村上信五(関ジャニ∞)が司会を務める人気番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ、毎週月曜夜23時59分から)で放送された「心理テスト」が話題になっている。

   5匹の動物(ロバ・ネコ・オオカミ・ウシ・タヌキ)と旅している途中で、すべての動物と「お別れ」しなければならなくなったとき、どの動物を先に捨てるか、順番に並べるというもの。私もやってみたのだが、結果があまりに図星なのでびっくりしてしまった。

「オオカミ」を捨てた結果に驚愕

   ロバ・ネコ・オオカミ・ウシ・タヌキの動物たち。深く考えてはダメで、直観で捨てていくのがいいらしい。

   私は真っ先に「オオカミは何となく怖そうだから、最初に捨てよう」と考えた。一緒に旅をしているとなれば、餌代もかかるだろうし暴力的なイメージがあるからだ。理由は後付けだが、オオカミの次はタヌキとネコ(それぞれ、捨てられても狡猾にやっていけそう)、ウシ、ロバの順で別れると決めた。

   ウシやロバを最後にしたのは、長旅で歩き疲れた際に「自分を乗せて運んでくれるかも」という、短絡的な理由だ。

   番組によると、それぞれの動物は「あなたが困ったときに切り捨てるモノの順番」を象徴しているらしい。さて、私に照らすと、「プライド、友達、恋人、お金、仕事」の順で捨てていくことになる。

   プライドを捨てて仕事を優先...... 図星である。この1年、私は「炎上」を繰り返しては疲弊し、非常に「困って」いた。何とか仕事復帰した際、一番に考えたのは「仕事のためなら、プライドなど捨ててしまおう」ということである。

捨てるもの捨てたら人生が面白くなった!

   仕事復帰してからは、「周りからどう思われようが、自分のやりたいことをやって、少しでもお金が貰えれば幸せだ」と考えるようになった。お笑いが大好きな芸人さんが、ネタを披露して1000円でも貰えたら嬉しいと感じるのと、ちょっと似ているかもしれない。

   お笑い芸人のギャラ事情はよく分からないが、ライターは、かつて紙の雑誌が優勢だった頃のようにドカドカ儲かるわけではないし、遠方へ出かけてノーギャラで取材するなど、一見、コストパフォーマンスが悪い仕事もある。

   それでも、好きな取材にしぼって仕事を続けていると、毎日が楽しく感じられるようになった。プライベートでは元ホストの「ヒモ」がいることを公表し、美容整形の体験をコラムに書き、コンプレックスを赤裸々に綴っている。

   炎上する前は、自分の恥ずかしい本音を書くなど考えもしなかった。「清楚でシミひとつないキャラクター」と思っていたファンは離れていったかもしれないが、もともと清楚でもなんでもないのでどうでもよい。

   私の仕事への姿勢に「共感できない」「露悪的だ」と怒った友人もいたが、無理に引き止めようとも思わなかった。心理テストではプライドの次に「友だち」を捨てる人間という結果なので、これも当たっている。

   その代わり新しい知人がたくさんできて、今まで挑戦できなかった仕事をもらうことも増えた。毎日が新たな出会いに満ちている。「本音」で仕事に取り組むのが、こんなにワクワクするとは驚きである。

   プライドを犠牲にして「仕事」を一番に考える私の人生は、今、面白い方向へ転がり始めている気がする。(北条かや)