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4月の転職求人倍率、2.56倍 「金融」「サービス」大きく伸びる

   2017年4月の転職市場における求人倍率は2.56倍だった。転職サイトのDODAが5月15日に発表した。前月比0.03ポイント減、前年同月と比べて0.42ポイント減ったが、働く人材が不足し、転職希望者に有利な「売り手市場」が続いている。

   求人数は前月比0.1%、前年同月比20.1%増え、転職希望者数はそれぞれ1.4ポイント、39.7%増えた。求人数は29か月連続で、2008年1月の調査開始以来の最高値を更新。転職希望者は、数多くの選択肢の中から自分に合った仕事を探せる状態にある。

  • 転職も「売り手市場」が続く
    転職も「売り手市場」が続く
  • 転職も「売り手市場」が続く

「メーカー」「商社・流通」も増加

   業種別では、全8業種のうち「金融」「メーカー」「商社・流通」「サービス」の4業種で求人数が増加した。大きく伸びたのは、「金融」で前月比17.6%増、「サービス」も1.7%増えた。

   「金融」は、生命保険会社が来店型店舗を拡大したことで営業職の採用が活発になった。「サービス」は、システムの改修や増設を積極的に行っていることが背景にある。ITに強いコンサルティングファームが増員していることや、不動産の土地活用を強みとする会社が事業拡大しているため求人数が伸びた。

   職種別では、11の職種のうち「営業系」「技術系(メディカル)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「専門職」の5職種で求人数が増加。なかでも、「営業系」は前月比7.2%増、「専門職」は6.6%増だった。