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4月の株式投信、資金純増 海外資産に注目

   投資信託協会が2017年5月16日に発表した4月の投信概況によると、個人投資家を含めた幅広い投資家を対象に販売される公募型投資信託の設定額は5兆5046億円で、解約額の5兆5122億円と投資家に支払われる償還金の235億円を差し引くと、311億円の資金純減となった。

   資金純減は6か月ぶり。

  • 株式投信の純資産総額は過去最高を更新
    株式投信の純資産総額は過去最高を更新
  • 株式投信の純資産総額は過去最高を更新

MRFから株式投信へ資金流入

   このうち、株式投信は設定額が2兆8914億円。そこから2兆7393億円の解約額と、235億円の償還額を差し引くと、1286億円の資金純増となり、4か月連続の流入超となった。純資産総額は86兆1591億円となり、過去最高を更新した。

   また、公社債投信は設定額が2兆6132億円。解約額は2兆7729億円で、差し引き1597億円の資金純減となった。なかでも、MRF(マネーリザーブドファンド)が1448億円の純減となった。

   投資信託協会は「MRFの資金が株式投信に流れた」とみており、また、株式投信の中でも「外国株などの海外資産に投資する商品への流入が大きかった」と話している。

   なお、公募投信全体の純資産総額は、3月末に比べて610億円増え、月末には98兆8353億円となった。