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みずほFG、勘定系システムを1本化 銀行と信託で共用

   みずほフィナンシャルグループ(FG)は、みずほ銀行とみずほ信託銀行が共用できる勘定系システムを開発した。

   預金・振り込みや融資などの勘定系システムとなる。みずほFG広報担当者は、「今後は実際に利用できるまでテストを積み重ねていく」と話し、移行時期については「未定」とした。

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3つのシステム、ようやく統合

   みずほ銀行内に、旧みずほ銀行と旧みずほコーポレート銀行の2つあった勘定系システムと、みずほ信託銀行のシステムに分かれていたものを、1つに新しく開発、統合した。これにより銀行と信託銀行で共用できるシステムとなった。

   みずほFGは2000年のグループ発足以来、2度にわたる大規模なシステム障害を経て、じつに19年越しのシステム統合になる。これまで3つのシステムが併存することで、システムの部分的な見直しで対応してきた結果、システムが複雑化。問題が発生したときの原因究明に時間がかかるなどの不都合が生じていた。

   新統合システムに移行すれば、そういった問題が解消されるだけでなく、振り込みの24時間化やATMの稼働時間延長など顧客の利便性向上。また、IT(情報技術)と金融を融合した「フィンテック」などの新たな技術を活用しやすくなる。新規投資やシステム開発などの追加開発にかかるコストも削減できるようになるという。

   2017年8月1日、J‐CASTニュースの取材に、みずほFGは「(新システムへの移行は)金融技術への対応やコスト削減のためです」と説明。顧客へのサービス提供力や安全性の向上も狙う。