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借金にパワハラ・セクハラ、未払い残業代 「働き方」だけじゃない「法的な悩み」

   お金の問題や、会社の上司のパワハラやセクハラ、同僚からのイジメ、未払い残業代と、日々の悩みに悶々としている人は少なくない。

   そんな悩みを抱えながら、それを誰にも打ち明けられずにいる人もまた多いことが、日本弁護士連合会の調べでわかった。

  • 悩みは深い……
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約5割の人が「友人・家族にも相談できない」

   日本弁護士連合会の「法的な課題をかかえる人たちに関する意識調査」(2018年3月6日発表)によると、20~69歳の男女で、法的な問題を抱えつつも「友人・家族にも相談できない悩みを抱えている人」は52.4%と、5割を超えた。

   そんなことだから、弁護士に相談したことがある人は18.3%しかおらず、81.7%が「ない」と答えた。「費用が高いのではないか」と気になることが背景にある。

   一方、法的な悩みのうち、最も大きな悩みは「借金」で36.9%と最多。次いで「職場でのセクハラ・パワハラ」の15.2%。「賃金・残業代の不払い」(7.6%)も合わせた「働き方」への悩みが22.8%を占めた。

   年代別にみると、「賃金・残業代の不払い」の悩みは、20代に多く、17.0%にのぼった。30代も10.0%と高く、いずれも平均の7.6%を上回る2ケタを記録した。

   悩みの男女別の傾向は、男性が「借金」(66.1%)や「賃金・残業代の不払い」(65.4%)、「架空請求や詐欺被害」(64.9%)と、お金の悩みが多く、女性は「夫婦間・恋人間のDV」が56.8%、「両親からの虐待」、「いじめ」が53.1%と、「暴力やいじめの悩み」が男性を上回った。女性の「賃金・残業代の不払い」の悩みは34.6%だった。

   また、「職場でのセクハラ・パワハラ」については、男性が54.8%、女性は45.2%と、男女ともにほぼ半数を占めた 。

   なお調査は、全国の20?69歳の男女を対象に2018年2月7日、インターネットで実施。有効回答数は1万10人(年代ごとの人口構成比に従う)だった。