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大阪地震、企業に混乱 社員出社できず...... 吉野家など一部で営業取りやめ

   週明けの月曜日の2018年6月18日7時58分ごろ、大阪を震度6弱の大きな揺れが襲った。

   ライフラインの不全や、交通網がマヒして出社できない社員らがおり、企業が対応に追われている。

  • 6月18日朝、大阪で震度6弱(画像は、気象庁のホームページから)
    6月18日朝、大阪で震度6弱(画像は、気象庁のホームページから)
  • 6月18日朝、大阪で震度6弱(画像は、気象庁のホームページから)

工場もストップ、点検に追われる

   NHKなどによると、大阪北部地震で、大阪ガスは自動的にガスの供給を止める「自動遮断装置」が作動し、9時現在、大阪府高槻市と茨木市の約10万8000戸でガスの供給が止まった。大阪ガスは戸別に訪問するなどしてガス漏れがないか、安全確認を進めている。

   関西電力では18日8時20分現在に大阪府内の約17万250戸、兵庫県内の約690戸が停電。その後、管内の停電は10時20分までにすべて解消した。また、福井県の大飯、高浜、美浜の3か所の原子力発電所に異常はなく、通常どおり運転しているという。地震発生当時、大飯3号機と4号機、高浜3号機が運転中だった。

   NTT東日本とNTT西日本は、地震発生後から続けていた大阪方面への通話の制限をほぼ解除。また、NTTドコモとソフトバンクモバイル、auの携帯電話大手3社を含め、災害用伝言板サービスを開始している。

   大阪府内にオフィス、工場などがある企業にも大きな影響が出ている。朝日新聞デジタルなどによると、府内に工場をもつパナソニックや住友電気工業、江崎グリコなどの工場で一部被害があり、稼働を停止している。ただ、被害の程度は軽いという。

   また被害がなくとも、塩野義製薬や大日本住友製薬、クボタなどでは点検作業などに追 われている。地震の発生が朝のラッシュ時にあたり、出社途中だった社員らも少なくない。交通網がマヒして出社できないなどの混乱が続いた。

「はなまるうどん」や「ステーキのどん」なども

   外食チェーンでは営業中止を余儀なくされている店舗がある。吉野家ホールディングスは、牛丼の「吉野家」で大阪府枚方市を中心に32店舗が営業を中止している(12時時点)ほか、「はなまるうどん」や「ステーキのどん」、ステーキの「フォルクス」で、5店舗(13時時点)ほど営業できずにいる。

   吉野家HDは、「(地震発生が)朝の通勤時間帯だったので、従業員がそろわない店舗のほか、ガスの停止や停電の店舗や、ショッピングセンターや入居しているビル自体が営業を中止している店舗もあります。従業員が出社している店舗については、ガスの供給や停電が解消したのち、営業できるよう準備を進めています」と説明している。

   他の外食チェーンでも、電気・ガスなどのライフラインが不全のため、営業を開始できていない店舗がある。

   セブン‐イレブンやファミリーマート、ローソンのコンビニエンスストア大手も店舗によっては通信障害などの影響のため、レジが使えないなどの被害がみられた。