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会社員トホホ、小遣い40年間で最低レベル 最高は20代女性が断トツ!

   会社員の毎月の小遣いが、男性が過去40年余で2番目の少なさ、女性は過去最低の低い金額......。今年10月に消費増税が予定されているというのに、トホホな懐事情の調査結果がまとまった。

   新生銀行グループが2019年6月21日に発表した「2019年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の1か月あたりの平均小遣い額は3万6747円(前年比3089円減)と、1979年の調査開始以来2番目に低い金額、女性会社員は3万3269円(1585円減)と過去最低の金額だった。

  • 小遣いのやりくりが大変
    小遣いのやりくりが大変
  • 小遣いのやりくりが大変

男性は月額3万7000円、女性は3万2000円

   これは、約40年間で物価が上昇した割には賃金が上がらないことに加えて、景気の伸びに変調がみられること、今年10月の消費増税などから、男女ともに家計を切り詰めているためという。

   年代別では、男性の場合は50代が最も高く3万9836円、次いで20代が3万7548円、30代が3万7436円と続き、40代が3万3938円と最も低い。40代は未就学児や小中高生などを抱え、子どもの教育費などに、最もカネがかかる世代だからとみられる。

   女性の場合は、20代の小遣いが4万1122円と断トツに高い。4万円を超えたのは男女各年代を通じて20代女性だけだ。独身女性を中心に、いかに消費生活をエンジョイしているかがわかる。次いで30代が3万3600円、40代が2万9585円、50代が2万8893円と、年をとるほど慎ましくなっていく。

   男性のランチ代(昼食費)は、1回平均555円(15円減)と、女性の581円(5円減)より少ない。それぞれ節約に努めており、男性の「弁当持参」が34.0%と「弁当男子」がトップになり、次いで「弁当購入」(23.6%)、「社員食堂」(18.4%)、「外食」(16.1%)と続く。

   女性では「弁当持参」(53.5%)、「弁当購入」(22.0%)、「外食」(8.7%)、「社員食堂」(8.5%)の順となり、男性より「弁当」で済ませる傾向が強い。

50代女性の豪快な飲み代

   また、1か月の飲み代をみると、男性が平均1万3175円と前年から669円増えた。小遣い全額の35.9%も占めており、小遣いを切り詰めるなら、飲み代かもしれない。

   一方、女性の飲み代も9493円(8円減)と、小遣いの28.5%だから、結構飲んでいるというべきか。1回あたりの飲み代(家飲みを除く)の平均は男性が5415円で、女性が4288円だった。

   女性が男性より低いものの、50代女性の飲み代が5440円と際立って高く、男性平均を上回っているのが目立つ。この金額は、女性で最も少ない40代(3698円)の1.5倍にあたる。子育てが終わり、自由を謳歌しているのかもしれない。

   さらに、小遣いのやりくりとして、男女とも2割強が副収入を得ていたこともわかった。副収入を得ている人の1か月当たりの金額は、男性が平均2万9104円、女性が平均1万3155円と、男性のほうが女性の2倍稼ぐ。

   収入源で多いのが、男性は「ポイントサイト・アンケートサイト」「株式投資」「アルバイト・副業」がトップ3。女性のトップ3は「ポイントサイト・アンケートサイト」「アルバイト・副業」「フリーマーケット」と、フリマの割合が高いのが特徴だ。

   年代別では、20~30代で副収入を得ている人が多く、50代で少ないが、副収入の金額を比べると、50代男性の「不動産投資」が月額平均6万円弱と最も高かった。

   調査は2019年4月5~8日、会社員など2717人を対象にインターネットで行なった。