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【企業分析バトル】TOKYO2020まで1年、スポーツ熱を感じる「ヨネックス」を選ぶ(早稲田大学)

   2020年の東京五輪・パランピックの開会式まで1年を切り、国内でのスポーツ人気が増してきている。そこで今回の企業分析バトルは、スポーツに関連した銘柄を探すことに決めた。

   スポーツ用品を取り扱う企業は、ランニングシューズのアシックスであったり、野球用品のミズノがあったりとさまざまだが、今回はテニスやバドミントン用品を取り扱う「ヨネックス」に注目した。

  • TOKYO2020まで1年、テニス熱も盛り上がる!(写真はイメージ)
    TOKYO2020まで1年、テニス熱も盛り上がる!(写真はイメージ)
  • TOKYO2020まで1年、テニス熱も盛り上がる!(写真はイメージ)

選んだ理由は「テニスが好きから」

【ヨネックス(7906)】
8月6日終値1株あたり656円で、300株を購入。
年初来高値(2019年1月28日)   780円
年初来安値(2019年8月15日)   523円
8月16日終値            531円

   ヨネックスを選んだ一番の理由は、自分がテニスを好きだからだ。

   ヨネックスは1946年創業。スポーツ用品の製造と販売、およびゴルフ場を運営している企業である。事業内容は非常にわかりやすく、バドミントン用品、テニス用品、ゴルフ用品やウェアの販売がほとんどである。

   売上高を種目別にみると、バトミントン用品が349億円と圧倒的。また、今回の分析でわかったのだが、スポーツ用品事業は主に日本とアジアで展開されており、欧州や北米などの割合は大きくない。

   財務分析を行った。2019年3月期決算では、ROEが4.6%、ROAが3.2%とパッとしない。売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに前年3月期決算から少し数字を落としている。

   さらには、中期経営計画の下方修正が痛い。21年3月期の計画が売上高と営業利益で下がっている。中国で流通在庫が滞留し、在庫調整により減収となっていることと、日本国内での少子化によるソフトテニスの競技人口減が原因らしいが、選手契約などの広告宣伝によるブランド力の向上が鍵になりそうだ。

世界ランク1位・大坂なおみ選手のラケット

   この時期注目なのが8月終わりから始まるテニスの全米オープンだ。全米オープンは、4大大会という最も大きなテニスの大会の一つで、テニス選手にとってはオリンピックよりも大事な大会だ。

   この大会は、ヨネックスにとって大きな「追い風」となると予想する。この大会の前年優勝者である世界ランク1位の大坂なおみ選手の使用しているラケットは、ヨネックスのものだ。

   大坂なおみ選手がいい成績を残せば、それに伴って株価が上がることも予想される。実際、2018年に大阪選手が優勝した際には株価が伸びていた。

   さらに錦織圭選手の影響もあるだろう。ヨネックスと直接契約しているわけではないが、錦織選手が一番得意な全米オープンでいい結果を出せば、テニス人気が軒並み上昇して、ヨネックス株の上昇につながる。

   米国市場が大荒れであるが、この企業分析バトルもあと数か月であるので、最後の頑張りとして「買い」を入れたい。

【株式取引ルール】
・月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
・投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
・1年間のトータルで損益を競います。
プロフィール
早稲田大学 KI
政治経済学部1年。好きな事業家は、松下幸之助。中学・高校ではテニス部に所属。カラダを動かすことが趣味。将来の夢はお金持ちになること!(笑)期せずして経済学部に進学することになり、経済を知るには何を勉強すればいいだろうと考え、株に興味を持つ。現在、先輩に教わったり本を読んだりして、日々勉強中。愛媛県出身。