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会社の飲み会、4割がツライ!? 「楽しんだことがない」

   社会人になれば、会社や仕事上の付き合いとして「飲み会」がある。この飲み会、「楽しんだ記憶がない」という人が約4割もいることがわかった。

   会社の飲み会は、社内の人との親睦を深めたり、人事異動や社内行事がきっかけだったり、社外の人との交流など、目的は多岐にわたる。「会社の飲み会へのモチベーション」を、「退職の前に読むサイト」を運営するベースメントアップスが調べた。2019年8月28日の発表。飲み会の頻度は、多い会社では週3回以上も開催されている。

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「参加すれば楽しい」は38%

   調査によると、「会社の飲み会へのモチベーションは高いですか?」の問いに、「楽しんだ記憶がない」と回答した人が、39%で最も多かった。退社後くらいは仕事を忘れて、リラックスしたいという人や、そもそもお酒を飲みたくない人など、できれば参加したくないと考えている人が多数いることが明らかになった。

   38%の「参加すれば楽しい(参加するまでが面倒)」と考える人とあわせると、77%が消極的だった。

   飲み会に積極的になれない理由として、「会話が苦手で話の輪に入れない」や、「パワハラやセクハラ行為がいや」「酔っ払った上司の相手をするのが面倒」といった声が聞かれた。

   また、「飲み会のゲームが苦手」という人や、「飲み会も仕事のうち、と強制参加させられる」。さらに、「若手は上司に対し、お酌や料理の取り分けなど気遣いをしなければならず、ストレスを感じる」や、「帰宅が遅くなる」「会費が高い」「喫煙者が多い」といったことが気になるようだ。

   一方、「参加すれば楽しい」と答えた人は38%。行く前は「家でゆっくりしたい」とか、「話すのが苦手で楽しめるか不安」など、面倒だと思っていたが、「行ってみれば楽しい」という人は少なくない。

   仕事では話さない人との交流や、職場以外でのコミュニケーションをとることで新たな気付きがあったり、リラックスできたりと、参加すれば楽しいと感じる人も多くいた。

飲み会は計画的に!

   ほかにも、「月一回程度なら参加したい」が12%、「毎回楽しみ」が11%だった。飲み会は時間とお金がかかるだけでなく、飲みすぎは健康にも悪い。回数が多すぎるのは、さまざまな無駄やリスクが生じるが、月一回程度なら前向きに参加したいと考えている人が多いようだ。

   仕事中にはできない笑える話や、失敗談など、上司や部下の垣根を越えて、楽しい会話ができるのは、お酒の席ならではのメリットかもしれない。

   ただ、取引先との会食を除き、飲み会が多い会社や部署では、お酒好きな上司が先導して開いている場合がよくある。上司からすると、部下へのやさしさ、気遣いかもしれないが、それを喜んでいる人ばかりではない、という現状がみえた。

   「本当は飲み会に行くことに乗り気ではない」という本音を、上司に伝えることができない人がいないわけではない。こうした社員の気持ちをしっかりと汲み取ることも、マネジメントの一つだと考えられる。ベースメントアップスは、主催者は参加者のことを考えて、計画的に飲み会を設定することが望ましい、としている。

   なお、調査は2019年7月30日~8月6日、インターネットで123人の社会人を対象に実施した。