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円安ドル高1ドル108円を突破 トランプ発言を「読む」早大と一橋大、明大が大きな躓きに泣く(FX大学対抗戦)

   ドル円相場は円安ドル高に動いた。2019年9月9日、日米貿易合意で米国のムニューシン財務長官の前向きな発言があったことなどで1ドル=107円を上抜けると、翌10 日には米中通商協議への期待感から、107円台半ばまで上昇した。12日には1ドル=108円を突破。一時、108円26銭まで上昇した。その後も底堅く推移している。

   早稲田大学は一転二転しているトランプ発言だが、「そのタイミングをうまく読むことができれば」と、意気込む。トランプ米大統領の動きには、一橋大学も警戒する。一方、國學院大学を追撃する明治大学は、ここで急ブレーキ。積極的に取引した慶応義塾大学は、うまく軽傷で乗り切った損切りに自画自賛。國學大は、ボラティリティの高い週で「稼ぐチャンス」だったと、多忙で取引できなかったことを悔やむ。

  • 明治大、痛い躓き……
    明治大、痛い躓き……
  • 明治大、痛い躓き……

トランプ発言のタイミングを「読む」!(早稲田大)

9月13日(金)
今週のドル円市場は、ドルが非常に力強く推移していた。前週末、市場終わり時点では1ドル=106円台あたりだったが、今週末には1ドル=108円台の大台に乗せた。この1週間の堅調な米ドルの動きには、やはり米中通商協議に対しての米国のトランプ大統領側の対応が要因だと思わざるを得ない。

   トランプ米大統領は、今週に10月1日に発動予定であった対中関税制裁の延期を決定したと発表した。これによってドル円市場にとどまらず株式市場など、全体的にリスク選好ムードが漂い始めた結果、ドルも大きく値を上げたと考えられる。

   これに加えて、中国側も米国からの輸入品16品目を対象に今後1年間、関税の引き上げを控えることを発表した。この2大国の融和的な姿勢が、一過性ではあるが市場にプラスの影響を与えていると考えられる。

   米中両国は互いの譲歩的な姿勢に対して、一定の評価をしているものの、米国側の発言に見てとれるように、最終的な合意においてどちらかが不利益を被るような合意形成に至るのかについては、いささか疑問が残るところだ。

   これまでトランプ発言は一転二転としているが、そのタイミングをうまく読むことができれば、適切なポジションをとっていけるのだろうと感じる。まあ、それが一番の難題なのだけれども......。

   今週はトレードなし。総資産は変わらずだ。

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
9月13日現在          5603円

國學院大を猛追するも、ここでブレーキ!(明治大学)

   今週は水曜、木曜とゼミの合宿があるのであまり見れないので仕掛けられそうなとことろは控えてほぼ指値のみでやっていく。

9月10日(火)
1ドル=107.85円を利益確定ラインとして1ドル=107.24円でショート。数時間後、1ドル=107.6円で損切り。

9月11日(水)
1ドル=107.2円を利益確定ラインとして1ドル=107.7円でショート。またも数時間後、1ドル=108.1円で損切り。

   レンジ的に跳ね返すと思ったが108円までいった。

9月12日(金)
1ドル=107.7円を利益確定ラインとして、再び1ドル=108.1円でショート。
760円のマイナス。

   今週は完全にやられた。ショートを仕掛けさせられ、損切りさせる動きが強く、日足を見た感じショートとも思ったが、後々チャートを見るとうまい具合にやられたなと思う。ちょっとショートにこだわり過ぎた気もするが、大局的に見ればこのやり方でプラスなので仕方がない。

   ここ数週間で國學院大学に追い付こうとしていたが、ここでブレーキを踏まされた。差が縮まるまであと6000円近く、じつに600pips、さすがにキツイものがある。最初につけられた差が大きすぎるが、できるだけ追いつけるように積極的なトレードを心がけていきたい。それに来週はFOMC(米連邦公開市場委員会)があるので、来週に向けて気を引き締めなおす。

前週からの損益   マイナス740円
9月13日現在      2万5158円

損切りの判断はよかった!(慶應義塾大学)

9月9日(月)
2週間前に保有した1ドル=106.449円のショートポジションは、前週の週明けに一たんは1ドル=105.800円まで下がり、640円ほど含み益が出たが建て値付近に戻ってきてしまったため、ストップに引っかかり決済されていた。

9月13日(金)
前日の高値付近の1ドル=108.157円でショートポジションをもった。米国債10年金利も上げ止まっていたので、トレンドとは逆にポジションをもつことにはなるが、反発の可能性が高いと思ってポジションをもった。この後、上をまた目指し始めたためすぐに1ドル=108.220円で損切りした。

   その後、結局ドル円は1ドル=107.900円まで落ちたが、米国債10年金利はそこまで下げなかった。金利はその後、かなり上昇したので、ドル円の損切り判断はよかったと感じたのだが、その後のドル円はピクリとも金利に反応せず触れない状況になったため、今週はこれで終わることにした。

   来週のトレードも価格の高値安値をはっきりと意識し、値ごろ感ではトレードせず何かを背にポジションを取る事を意識していきたい。

前週からの損益    マイナス60円
9月13日現在        9050円

トランプ米大統領の動きに注意(一橋大)

9月9日(月)
前週の米国の雇用統計は非農業部門就業者数が予想より落ち込んだものの、ドル円に与える影響はほとんどなかった。今週は107円台中盤~後半に向けてのトライになると予想。

9月10日(火)
1ドル=107.444円で買い。少し乗り遅れたような気分もするがどうだろうか。
107.317円で売り。MACDラインがシグナルラインを割りそうだったことから、損切りした。

※MACD=移動平均線を応用したテクニカルチャート。MACDラインとシグナルラインの2本のラインを用いて相場を読む手法で、長短2つの移動平均の差を1本のラインで表したMACDラインと、MACDラインの値をさらにある期間で平均したシグナルラインを組み合わせて売買のタイミングを計る。

9月11日(水)
株式市場もドル円もここ2週間はリスクオンに向かっている。米中貿易協議への期待感が市場を支えているようだ。

   ファーウェイへの規制緩和を行う代わりに、中国が米国の農産物を購入するという動きも報じられていたが、ここまでもつれにもつれた貿易戦争が10月の協議に向けてスンナリと解決に向かっていくのかはわからない。

   来年の大統領選も視野に入れたトランプ大統領の動きには日々注意が必要だ。

9月13日(金)
今週はなんとも穏やかな値動きが続いた。ドル円相場は予想どおりの1ドル=107円台後半に。ただ、取引は思うようにいかなかった。10日(火)に安易に買ってしまったことは反省したい。

前週からの損益  マイナス127円
9月13日現在     1万5037円

上下2円の値幅「稼ぐチャンスだった」(國學院大)

   今週のドル円相場は大きく上昇した!
9月9日(月)に1ドル=106円80銭台の始値で始まり、その後も上昇を続けて、13日(金)には108円60銭台の終値となった。今週は約2円という、とてもボラティリティの高い週だったので、稼ぐチャンスだったが取引できなかったので残念である。

   今週のドル円相場が円安ドル高で推移した理由を自分なりに考えると、一つはムニューシン米財務長官が米国経済が景気後退に陥る恐れはないとの見方を示したことが要因といえそうだ。二つ目は、英国の合意なきEU離脱懸念の後退や米中通商協議の進展に対する期待などを背景に、ドルが買われたと考えられる。三つ目は、トランプ米大統領が2500億ドル相当の中国製品に対する関税の引き上げを、10月15日に延期すると発表したことだろう。

   このように、今週はたくさんのファンダメンタル的な要因でドル円相場は1ドル=108円台まで上昇したとみられる。ここまでわかりやすいトレンドがあったのであれば、取引すれば少なからず利益は出せたのではないかと思うと悔しい。早く、投資環境を整えてしっかりと投資をできるようになりたいと強く思った! そのためには、まず時間をつくりたい!!

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
9月13日現在       3万1074円