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9月の訪日客5.2%増 韓国の落ち込み、ラグビーW杯効果でカバー 

   2019年9月の訪日外国人数(推計値)は227万2900人で、前年同月(215万9595人)と比べて約11万人、5.2%上回った。日本政府観光局が10月16日に発表した。8月の252万人からは減少した。

   訪日客の約4分の1を占めていた韓国人旅行者の減少が続いており、前年同月比58.1%減の20万1200人だった。マイナスは3か月連続。一方、訪日客全体では、ラグビーW杯開催などが追い風になって、前月を上回った。

  • ラグビーW杯効果で欧州各国、米豪からの訪問増加
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欧米豪7万7000人アップ

    韓国を除くアジア各国からは好調で、中国が前年同月比25.5%増の81万9100人、台湾が14.3%増37万6200人だったほか、フィリピンやベトナムからの訪問客数も前年同月を大きく上回った。

    ラグビーW杯の開催で、大会出場国が含まれる欧州、米国、豪州からの訪問客数が前年同月に比べて7万7000人増加。国別では、米国が前年同月比21.6%増の12万7200人、豪州は24.4%増の6万500人、英国は84.4%増の4万9600人、フランスが31.6%増の2万6500人、ロシア39.0%増の1万500人だった。

   2018年9月は、当時「25年ぶりの強い勢力」とされた台風21号(4日に上陸)や、最大震度7が観測された海道胆振東部地震の影響を受けた月で、日本政府観光局では、それらのことも19年9月の訪日外国人数が前年同月を上回った一因とみている。

   2018年の韓国からの訪日客数は、中国に続き2番目に多く、同年まで6年連続で過去最高を更新していた。