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飛行機製造、操縦士、整備士になりたい女性集まれ! 航空業界あげて養成

   航空業界を目指す女性を対象にした、旅客、製造、整備など関連各社合同の「航空教室」が2019年12月15日に都内で開催される。

   主催は、日本航空機操縦士協会、日本女性航空協会など関連5団体。日本航空機操縦士協会が管理するウェブサイト「skyworks(スカイワークス)」で、参加申し込みを受け付けている。

  • 女性講師による女性のための航空教室
    女性講師による女性のための航空教室
  • 女性講師による女性のための航空教室

JALの整備士養成、女性が増加中

   女性のための「航空教室」に講師を派遣するのは、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、ソラシドエア、AIRDO(エア・ドゥ)の航空各社と、航空機製造のIHI、スバル、ヘリコプター事業を行っている朝日航洋の7社。主催者によると、航空業界の業種が異なる各社が一同に会しての就職関連のイベントは、めったにない貴重な機会という。女性向けの教室は、今年で4回目になる。

   「航空教室」では、パイロットや整備士、製造技術者として各社で働く女性スタッフが講師となり、航空業界を目指すために必要なこと、実際に働いて感じたこと女性ならではの視線で気がついたことなどを話す予定。グループディスカッションの場が設けられ、その場で講師らに質問ができるので、業界についての知識を深められる。

   航空業界はこの数年、他の業界と同様に女性の活躍の場が広がっている。JALグループでは、2014年度に15.1%だった女性管理職の比率が、18年度は16.8%に拡大。JALでは23年度末までにさらに20%以上にすることを目指している。

   以前は男性の仕事と考えられていた整備士のフィールドにも徐々に女性の活躍の場が広がっているところ。女性整備士の割合は5%ほどとみられるが、2010年にJALで同社初となる女性の「ライン確認主任者」が誕生したことなどをきっかけに、整備士を養成する専門学校でも女性の割合が増えているという。

   重い工具やパーツを扱うことが多く男性中心の仕事とされてきた整備士だが、ITの進化などで、細かいところに及ぶ整備作業も増え女性進出を促す要素になっている。

   女性のための「航空教室」は12月15日9時30分から17時まで、航空会館(東京都港区新橋)で開催。対象は、航空業界への就職を志望する16歳~30歳の女性。参加申し込みは、日本航空機操縦士協会が管理するウェブサイト「skyworks」から。申し込み締め切り日は12月11日。定員は先着120人で、定員に達した場合は締め切り日前でも受付を終了する。