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お声がかからないのはワケがある 「理解してから理解される」極意【ひろ子ママの教訓 その3】

   さて、今回のご相談は、40代後半のKさんがお客様です。

   Kさんのお話です。

   忘年会に続き、新年会の時期ですね。最近あまりお誘いの声がかからないんですよ。先日「忘年会、8割が行きたくない」という記事(2019年12月11日付Jタウンネット「会社の忘年会『ぶっちゃけ行きたくない』が8割超 現代人の本音、読者アンケートで判明」)を見かけ、世の中的にも飲み会自体が減っていることは知っていますが......。ただ、同年代のYさんが部下に誘われているのを見ると、やっぱり気になってしまいます。「どうしてYさんは誘われて、私は誘われないのだろう」っと。

   じつは仕事でも同じような気もします。部下がHさんには相談や報告をしているのを見かけますが、私には声がかかるのが少ないのかなと感じています。居場所がなくなってくるって、こんな気持ちなのですね。

  • なぜ、お声がかからないのだろう?
    なぜ、お声がかからないのだろう?
  • なぜ、お声がかからないのだろう?

一緒に飲みに行きたいタイプ、あなたはどれだけ当てはまる?

   お話を聞いていると、わたしまで寂しくなっちゃうわね。確かに、わたし自身、周りには年下がどんどん増えてきましたよ。きょうは40代~50代で一緒に飲みに行きたくなる人ってどんな人? と改めて考えながらお答えしたいと思います。それでは、さっそく......。

・ 声をかけてくれる人
いくら立場が偉くても、偉そうにはせずに接してくれます。挨拶や御礼も言ってくださいますね。挨拶は年下からするのが当たり前ではなく、気がついたほうからするといいんじゃないかなって、わたしは思います。
・ いざという時に頼れる人
「責任は持つから、やりたいようにやっていいよ。」わたしも20代の頃、上司にそんなふうに言われました。思いっきり仕事ができると、数字にも繋がりましたね。フォローもしてくれて尊敬できる上司でした。
結果が失敗、間違ってしまった時も責めるのではなく、相手に気づかせるコミュニケーションができる人は好きですね。
・ 仕事の成果を出し続けている人
目に見えることって、やはり信頼や尊敬に繋がりやすいと思います。「昔はすごかったんだ」という昔話と、今とのギャップがありすぎると、冷めますね。
・ 年下でも一人の「人」として接してくれる人
年下の発言や行動など否定せずに、受け入れて、そこからアドバイス、補足をしてくれる人。自分にはない視点として、20代などの若い層の考えを取り入れる、そんな人はステキですね。
・ 新しいことに挑戦している人
時代の変化によって、周りの環境はどんどん変化しています。スキルもアップデートする人、そんな姿勢を見せて行動している人、これはどんな世代にとっても必要なことだと思います。

   一緒に飲みに行きたい人ってイコール、声をかけやすい人や尊敬される人で、これらに当てはまっている人が多いなと思います。

   意外と、挨拶って効果がありますよ。最初は違和感あるので「何か企んでいるの?」と、思われてしまうこともあるかもしれませんが、ぜひ続けてみてください。

   あと、上司ということで少し多めにお支払いしてくださると喜ばれますね。でも、これはご家庭の事情もあるかと思いますので、たまに気にするくらいがいいかと思います。

○○世代は大正時代から、ミレニアル世代まで20もある!

   高齢化社会になって行く中で、ひと昔前までは、20~55歳だったものが、これからは20~70歳というように、一緒に仕事をしていく人の幅は少しずつ広がってきています。

   たとえば、○○世代(同じ時代に生まれた人たちのことをまとめた呼び方です)について調べてみました。大正世代から始まり、ミレニアル世代まで全部で20もの世代あるそうです。

   仮に60歳を退職年齢として考えると、20~60歳に間には、「しらけ世代」「バブル世代」「新人類」「氷河期世代」「団塊ジュニア」「ポスト団塊ジュニア」「プレッシャー世代」「ゆとり世代」「新人類ジュニア」「さとり世代」「ミレニアル世代」と、なんと11の世代が入り交じって仕事をしていることになります。

   生きてきた時代の背景がまったく違うので、感じ方一つとっても世代間で全然異なるのは当たり前ですよね。

   わかりやすい例だと、

「残業は当たり前、働けるだけ働いていた。」
「残業はそこそこで、仕事が終わったら帰る。ライフワークバランスだよね。」

   そもそも生きてきた背景が違うので、どちらの感覚も間違っていません。

   いろんな場面で耳にすることも多いかと思いますが、スティーブン・R・コヴィー氏の7つの習慣の中の「第5の習慣」に、「理解してから理解される」という項目も参考になります。

   相手に理解されたい、受け入れてほしいと感じた時には、まずは相手のことを理解すること。「そんなこと知っているよ」と思ったあなた、「知っている」と「やっている」では、ひと文字違っただけで、まったく違います。ぜひ、騙されたと思ってやってみてください。

   上司と部下の関係であっても、身内であっても、別の人間なので、お互いが完璧にわかり合えることは、私はないと思っています。だからこそ、相手のことを知ろう、お互いが少しでもわかり合えるためにコミュニケーションを取るのです。

   居場所だって、そう。自分で作っていくものです。そうすると、仕事でも飲み会でも、声をかけてもらいやすくなりますよ。

   あとは、「年上だったら、少し多めにお支払いしてもらえるとうれしいな」そんな、ひろ子ママの心の声でした。(ひろ子ママ)