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新型コロナウイルス、4月の新入社員研修にも影響か 計画変更の動きも......

   東京都や神奈川県、和歌山県などで感染が相次ぎ報告された新型コロナウイルス。市中感染の可能性を指摘する声もあがり、新たな対策を迫られる事態に及んできた。

   そうしたなか、企業の中には、今春に予定している新入社員の導入研修について、当初計画の変更を検討する動きがあることがわかった。

  • 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (国立感染症研究所提供)
    新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (国立感染症研究所提供)
  • 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (国立感染症研究所提供)

研修延期、リモート型などに変更

   社会人向け教育サービスの提供を行っているアルー株式会社(東京都千代田区)は、新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて「新型コロナウイルスによる4月の新入社員導入研修への影響調査」を実施。その結果を2020年2月13日に発表した。

   調査によると、すでに「計画の変更」の検討を明かす回答が寄せられた。

   「新型コロナウイルスの対策として、新入社員導入研修について当初計画とは違う対応を検討しているか(現時点の状況)」という問いに対して、9.4%が「変更を検討している」と回答。また「計画どおり」が27.3%だったのに対し、「未定・わからない」と答えた人は63.3%と、6割以上が今後の変更に含みを持たせている。

   「変更を検討している」と回答した人たちに、具体的な変更方法を聞いたところ、「実施タイミングの延期」が最も多く69.6%。次いで「集合型研修以外の手法(リモート型、eラーニングなど)の検討」が47.8%、「日数・時間の短縮」の43.5%と続いた。「全面開催中止」という回答はなかった。

   なお、調査は2月7日から10日間に、インターネットを使って実施。日本全国の会社員、公務員で、勤務先で集合型の新入社員研修を行っていると答えた人を対象に回答を求めた。サンプル数は245人。