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W杯効果!ラグビー選手、男の子に人気 女の子はケーキ屋・パン屋 小学1年生が就きたい職業

   男の子の将来就きたい職業で人気の「スポーツ選手」。なかでも、サッカー、野球に続き、ラグビーが人気を集めた。「スポーツ選手」は、調査開始以来22年連続で男の子のトップだった。

   女の子は「ケーキ屋・パン屋」がトップで、2位の「芸能人・歌手・モデル」以下を大きく引き離した。

   ランドセル素材などに使用される人工皮革「クラリーノ」を製造・販売する化学メーカーのクラレ(東京都千代田区)が、今春に小学校に入学する子どもとその親を対象に、「将来就きたい職業・就かせたい職業(2020年版)」を調査した。4月2日の発表。

  • ラグビー選手は小学1年生の男の子に人気急上昇!
    ラグビー選手は小学1年生の男の子に人気急上昇!
  • ラグビー選手は小学1年生の男の子に人気急上昇!

「ユーチューバー」は芸能人以上に「あこがれ」の存在

   小学1年生の男の子の1位は「スポーツ選手」で、18.8%を占めた。2位は「警察官」(15.1%)。ただ、「スポーツ選手」と答えた男の子の割合は、2007年をピークに減少傾向にあり、2012年から9年連続2位の「警察官」(15.1%)が、ジワジワと差を縮めている。2020年は、その差3.7ポイントまで詰めた。3位は、「運転士・運転手」の9.5%だった。

   スポーツ選手と答えた男の子(n=376)のうち、サッカーの56.9%、野球の19.1%に、ラグビーが4.0%と続いた。レーサー・ライダーが2.4%、バスケットボール1.6%。eスポーツと答えた男の子も1.1%いた。

   また、「ユーチューバー」(2.4%)が初のトップ10入り。2016年に54位(0.1%)で初登場して以来、17年は25位(0.6%)、18年は15位(1.4%)、19年は12位(1.8%)と順位を上げ、今年初めて「芸能人・歌手・モデル」を追い抜いた。

   「宇宙関係」(宇宙飛行士など)も過去最高の11位。JAXAのはやぶさ2や国内初の民間ロケットの打ち上げ成功などの話題が増え、宇宙を舞台とする仕事が身近になりつつあるようだ。

   女の子が将来就きたい職業は、「ケーキ屋・パン屋」が26.0%と、ダントツで2位以下を大きく引き離し、調査開始以来22年連続のトップ。内訳をみると、ケーキ屋が58.7%、パティシエが23.3%と、両者で約8割を占めた。

   2位にはアイドル人気を背景に「芸能人・歌手・モデル」(8.8%)が入り、上位の職業に大きな変化はないものの、「看護師」(6.0%で3位)「保育士」(5.4%で4位、「花屋」が同率4位)など、子どもたちにとって身近な職業が伸ばした。

   女性医師の数が年々増加していることもあり、「医師」(4.7%)が過去最高の7位となった。

親は「安定を望む」 トップ3から転落「スポーツ選手」

   一方、男の子の親が「就かせたい職業」は、「スポーツ選手」が初めてのトップ3から落ち、安定感のある「公務員」が19.8%で1位となった。2位に「医師」(8.6%)、3位は「会社員」(8.2)。「スポーツ選手」は8.0%で、4位だった。

   女の子の親が「就かせたい職業」は、今年も医療系が人気。調査開始以来、連続1位の「看護師」が17.9%。3位に「薬剤師」(7.9%)、4位に「医師」(6.8%)、5位に「医療関係」(6.0%)と続いた。

   「医療関係」の内訳は、助産師や歯科衛生士、検査技師、臨床心理士といった職業が挙がった。2位は、公務員(11.9%)だった。

   なお調査は、2019年7月~2019年12月に実施。有効回答は、子ども4000人(男女各2000人)とその親4000人。子どもの調査は1999年から2020年まで通算22回目、親の調査は1992年から2020年まで通算29回目。