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【コロナに勝つ! ニッポンの会社】「ドライブスルー」八百屋で産地支援 ビニール不足補う素材で飛沫防止カーテン

  • 吸水速乾布性が特徴の「Ms Threeマスク」
    吸水速乾布性が特徴の「Ms Threeマスク」
  • 吸水速乾布性が特徴の「Ms Threeマスク」

スポーツアパレルが洗って何度も使える「吸水速乾布マスク」

●洗って何度も使える「吸水速乾布マスク」

   スポーツアパレルブランドLWOND(ウォンド)を展開するMIYAKAN GROUP JAPAN(ミヤカングループジャパン)株式会社(広島県福山市)は、国内の縫製工場と共同して新タイプのマスクの販売を始めた。2020年4月24日の発表。

   「Ms Threeマスク」と名づけられた新製品は、スポーツウエアにも使用される素材を活用し、伸縮性があり扱いやすいうえ、何度でも洗って使用することができる。

   新型コロナウイルスの影響は長期化が懸念されているが、素材の特質から長時間付けても蒸れにくい、吸水速乾布性が特徴で、暑くなるこれからの季節に機能性をより発揮するという。1枚792円(税込)。

●ドライブスルー八百屋が登場!「もったいない野菜セット」を販売

「もったいない野菜セット」(左)が好評な「ドライブスルー八百屋」
「もったいない野菜セット」(左)が好評な「ドライブスルー八百屋」

   外食向けに青果の卸業を営む株式会社大国フーズは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、客と店員との接触を極力なくす「ドライブスルー八百屋」を、大阪市生野区の本社で4月25日に始めた。27日の発表。

   東京などの首都圏で業務用野菜・青果の卸売りを手がける株式会社フードサプライ(東京都大田区)が、新型コロナの影響で余った野菜を詰め合わせた「もったいない野菜セット」として販売して好評だったことから、同社が関西でも同じ企画を取り入れようと、フードサプライの協力を得て実施した。今後は、毎週火曜日、木曜日、土曜日に店舗を開く予定だ。

   販売する商品は、15種類ほどの野菜と果物と、国産米5キログラム、たまごを合わせた税込5000円のセットと、米なしの同3500円のセットの2種類。

●ビニール生地不足に対応した「飛沫防止フィルムカーテン」

吉澤のフィルムカーテン
吉澤のフィルムカーテン

   工業用カーテンなどを手がける株式会社吉澤(栃木県小山市)は、飛沫防止用に需要が高まり品薄傾向になっているビニールカーテンの代用品として、ガラス面などのUVカットなどに使われている透明フィルムを使った「透明フィルムカーテン」を開発した。4月25日の発表。透明フィルムに縁取り補強縫製などを施してカーテンに仕上げた。

   同社によると、ビニールカーテンは全国でさまざまな業種で一挙に導入されるようになり、農業用や工業用も含めて品切れ状態。代用品の開発を急いだところ、フィルムの応用に至ったという。

参入相次ぐ「フェイスシールド」ふるさと納税の返礼品に採用も

●雇用に効果、岐阜県関市のふるさと納税の返礼品にも採用

キュリオが製造販売を始めたフェイスシールド「CURIO Care」
キュリオが製造販売を始めたフェイスシールド「CURIO Care」

   新発想のベビーカー、自転車や電動車いすなどの開発、製造、販売を手がける株式会社キュリオ(岐阜市)は4月27日、フェイスシールド「CURIO Care」の製造、販売を開始したことを明らかにした。デザイン、部材調達、製造、出荷の各工程を国内で行うことにより、週1万個の量産体制を確立した。

   新型コロナの影響で大幅な売上減で事業縮小や休業を余儀なくされている地元企業と協力。自宅待機や休職している人たちに製造作業に加わってもらうことで雇用面での効果も期待されるという。 製品は、岐阜県関市のふるさと納税の返礼品としても採択された。

●自分で組み立てるフェイスシールド

自分で組み立てる石川樹脂工業のフェイスシールド
自分で組み立てる石川樹脂工業のフェイスシールド

   石川樹脂工業株式会社(石川県加賀市)は、組み立て式の「フェイスシールド」の量産・販売を始めた。4月24日の発表。デザインは、金沢のクリエイター集団「secca inc.」との共同開発で、着け心地と安定感を考えて製作した。

   シールド部分は、リサイクルのPET樹脂を採用。ひも部分は現在マスク生産の需要増で供給不足になっているが、地元・石川県のゴムひもや真田ひもなど、さまざまな素材のひもを活用して量産を図る。

●産科医院向け、新生児用フェイスシールドを新たに

産科医院向け新生児用フェイスシールドを生産、販売
産科医院向け新生児用フェイスシールドを生産、販売

   アミューズメント機器の部品メーカー、株式会社NAITO(愛知県みよし市)は、産科医院向けに新生児用フェイスシールド「BABY SHIELD」の生産、販売を始めと、4月27日に発表した。合わせて、医療機関向けに成人用「FACE SHIELD」も販売する。

   国内の自社工場で、部材ごとの消毒作業を行ってから組み立て。両製品合わせて月産30万の生産能力を確保しており、6月以降は60万個への増産を計画している。

   問い合わせは、NAITO新規事業運営事務局まで。

●障がい者施設でオリジナルフェイスシールドを手作り

「はるかぜ」でのフェイスシールドづくりのようす
「はるかぜ」でのフェイスシールドづくりのようす

   奈良を中心に大阪、京都で医療・介護・健康事業を展開するNPOウェル医療介護研究所(奈良市)の社会福祉法人「嘉耶の会」が運営する障がい者施設「はるかぜ」は、フェイスシールドを手作りしている。4月27日の発表。

   ウェルグループは3か所でクリニックを運営。それらで勤務する医師や看護師に協力する目的で、「はるかぜ」の利用者、スタッフらが発案してフェイスシールドをつくり始めた。さまざまに試行錯誤しながら、このほど50個ほどが完成しクリニックに届けられた。「今後は地域の医療機関にもプレゼント」する計画。「はるかぜ」では、手作りマスクも作っている。