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【尾藤克之のオススメ】家にいるとつい食べちゃう 自粛で運動不足のあなた、ダイエットにはなにが必要?

   「コロナ自粛」の運動不足でカロリー過多。なにやら最近、お腹が出っ張ってきたような気がします。はて、どうしたものでしょうか――。

   こんなお悩み、増えていますよね。改善のポイントは、「ズバリ『食べ方』にあります!」。そう主張するのは、管理栄養士、健康運動指導士として活動している菊池真由子さんです。

「食べれば食べるほど若くなる法 」(菊池真由子著)三笠書房
  • 「きのこ」は低カロリーで食物繊維が豊富!(写真は、しいたけ)
    「きのこ」は低カロリーで食物繊維が豊富!(写真は、しいたけ)
  • 「きのこ」は低カロリーで食物繊維が豊富!(写真は、しいたけ)

「きのこ」は食べれば食べるほど腹が凹む

   「きのこ」は、秋の味覚と思いがちですが、栽培物は通年出荷されています。しいたけ、しめじ、まいたけ、えのき、なめこ......。多くの種類があります。「きのこ」に共通するのは、低カロリーで食物繊維が豊富であること。ダイエット中の方や、便秘がちな方にオススメしたい食材といえます。

   菊池さんは、きのこを食べる「菌活」を推奨しています。「菌」は訓読みで「きのこ」。「菌活」とは、カラダによい働きをする菌をまるごと食べることです。

「中年太りというイヤな言葉がありますが、そもそも、なぜ年をとるとお腹が出てしまうのでしょうか。『基礎代謝が低下するため、摂取した食べ物を十分に消費できなくなるから』『成長ホルモンの分泌が少なくなるため、脂肪を燃焼する力が低下すること』が主な原因です。いずれにせよ、年齢とともに太りやすい体に変化していくため、なんらかの対策が必要になります」

と、菊池さんは言います。

   さらに、

「簡単なのは、きのこをおいしく食べるだけの『菌活』。それだけで、太らない体に若返ることができます。きのこ類全般は、1パック(平均100グラム)で約20キロカロリーと、超低カロリー。カロリーを気にせず食べられるうれしい食品です。これだけでもダイエット効果があります。しかも、きのこは食物繊維が豊富。腸内環境が一気によくなります」

   そう言うのです。

太るのは環境要因が大きい

   そして、最近注目されている「キノコキトサン」という成分があると、菊池さんは言います。どのような成分なのでしょうか。

「キノコキトサンは、脂肪の吸収を抑えて排出を促す働きがあります。きのこ類の中でもエノキダケに多く含まれています。エリンギ、マイタケにはビタミンB群が豊富。ビタミンB群が十分にあると炭水化物、タンパク質、脂肪の代謝がサポートされ、余分な脂肪を体にため込まないようになります。ビタミンB群はダイエット効果と若返り効果をもたらします」
「逆に、ビタミンB群が不足すると、太りやすい、疲れやすいといった、老化の症状が現れます。きのこ類は、味噌汁として食べるのがおすすめです。味噌には『こうじ菌』が含まれています。きのこ類には種類ごとに持つ菌が違います。複数の菌を混ぜて一緒に食べることで、「菌活」の効果はグンと高まります」

と、菊池さんは説明します。

   複数の菌を摂取できる簡単な料理は「味噌汁」です。なめこ、えのき、しめじなど、さまざまな種類のきのこを味噌汁に入れることで、おいしく健康的な自粛ライフを送ることができます。

「太るのは遺伝よりも、圧倒的に食生活(環境)の影響が大きいと考えています。たしかに、血縁のある家族なら遺伝的にも体質が似ています。両親や兄弟姉妹が太っていると、つい遺伝の可能性を考えたくなるものです。しかし、夫婦、つまり父親と母親との間では血縁関係はありません。当然、両親の体質はまったく違ってきます」
「にもかかわらず、家族全員が太っているというのは、どういうことでしょう。考えられる理由は家族そろって、『太りやすい食生活』をしているからに違いありません。家族全員が、カロリーオーバーの食事をとっている可能性があるのです」

   たしかに、おやつやお酒、おつまみは食べたことそのものを忘れてしまうものです。このような時には、食べたものの写真を撮るようにして自己管理をするのがいいと、菊池さんは指摘します。そして3日間程度、食べたものを全部写真に撮ってみることを推奨しています。

   メモではなく画像で可視化することで、予想以上に食べていたことにようやく気づくそうです。さらに、食事ごとにカロリー摂取量を計算するなど、自分への意識付けが必要になります。まずは3日間、「写真を撮る」ことからはじめてみませんか。驚きの事実が発見されるかもしれませんよ。(尾藤克之)