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勢いづく慶大、英ポンドで専修大を猛追! 早大は韓国ウォンを抱えて小休止、明大がタイミングを計りながら......【FX大学対抗戦 第9週】

   慶応義塾大学は、「勝てる」極意?をつかんだのだろうか――。チャート図をにらみ、英ポンドでコツコツと着実に利益を積み上げる。トップを走る専修大学を射程にとらえてきた。

   早稲田大学がテスト期間に入り、韓国ウォンを抱えたまま小休止。「原点(1万円)」を割り込んでいる明治大学は、エントリーのタイミングを計りながらも、慎重な姿勢を崩さない。追われる専修大学だが、今週(5月15日週)は取引をお休みした。

テストで、ひとまず休憩(早稲田大学)

   今週は5か月ぶりにテスト勉強をして、集中力の低さに落胆する毎日だった。

   とはいえ、久しぶりのテスト。そちらに力を入れたいので、今週は取引をお休みした。チャートに張り付く時間がなく、取引しなかったため、コリアンウォンの含み益が知らぬ間に、プラス・マイナスゼロになっていた。

   来週も前半は引き続きテストなので取引できるかどうか、わからないが、せっかくの円高相場なので余裕があればエントリーしていきたい。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
韓国ウォンは、筆者は触ったことがないのですが、北朝鮮情勢がきな臭くなっており、緩やかなリスクオンとの綱引きというところでしょうか。新規感染者数が日本と同じ規模に戻っていることも気になりますが、為替に大きく反応はしていないようです。
北朝鮮に対する地政学リスクが気になりますが、個人的に押さえておきたいのが、韓国の家計負債が主要国との比較で最も速く増えているというニュース(6月22日付の韓国・中央日報)。今年は新型コロナウイルスの余波で、民間部門の信用規模が過去初めてGDP(国内総生産)の2倍を大きく上回る見通しだそうです。
ただ、株価は世界的な株高につられてか、上昇。このまま下がらなければ、売り方の巻き返しによるショートカバーで大きく上昇する可能性の方が高いかもしれませんね。

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
6月19日現在       1万1007円

タイミングを計りながらも難しく......(明治大学)

   こんにちは、明治大学Breakouts!の池田です。

   今週の円相場は前週のジェットコースターのような乱高下とは打って変わって、「メリーゴーランド」というべきでしょうか、非常に小さな値幅での穏やかな推移となりました。

   6月18日(木)は米ニューヨーク株式市場のダウ30種平均指数が、第2次コロナショックへの警戒感を名目に、利益確定売りが集中して史上4番目の暴落幅を記録しました。その影響は、当然ドル円相場も反映して暴落となりました。

   今週の値幅の小ささを見ると、直近の変動幅による投資家たちが株式を現金化してチャンスをうかがっている段階にあるのではないでしょうか。要するに、近日中に再び大きな値動きがあってもおかしくないのです。

   ――では、そういった値動きに対応するためにはどうすべきなのか?

   基本的には、発生したトレンドに順張りすべき、と考えています。

   相場に資金が流れ込む局面では、発生したトレンドの方向へ、ジリジリと進んでいく傾向があり、反転するのは困難であるため、逆張りをするにせよタイミングを計るのが非常に困難だからです。

青が下落を表す陰線、赤が上昇を表す陽線。
青が下落を表す陰線、赤が上昇を表す陽線。

   トレンドの発生は、ローソク足分析に基づきます。上方向へのトレンド発生を示唆するのは「大陽線」です。

   大陽線は、その名のとおり「大きな陽線」ですので、今回は少し具体的な例を示そうと思います。

   上の画像は、陰線の次に大陽線が出現しています。これは「少し下がった後に、大きく上げ直した」ことを示しており、上昇トレンドの発生もしくは継続を表し、買いのサインと考えられるでしょう。

   非常に強引ですが、現在のドル円相場のチャートなら、左下の画像のような状況ですね。

《実際に取引するなら》
現状は低迷相場ですが、率直に言って底堅いのかなと思っています。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、外国債券への投資比率を10%台から25%に引き上げたこともあり、ドル需要はある程度の水準まで下がればあると考えられていて、実際GPIFは押し目買いを好んでいるそうなので1ドル=107円は堅いと推察しています。
また、こういった資金の流入による相場の反転にかける際の注意として、予想に反した動きをしたら、すぐに損切りをすることです。投資は自身の立てた仮説が崩れたときがいつでも逃げ時となります。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
GPIFの外債比率引き上げは大きなニュースです。3共済(地方公務員共済組合連合会と国家公務員共済組合連合会、日本私立学校振興・共済事業団)もGPIFと歩調を合わせる見通しとなっていることから、約190兆円の運用資産の10%程度がドル買い需要となります。
単純に現在15%である外債(28.5兆円規模)が25%まで調整された場合、47.5兆円まで膨らむこととなり、なんと20兆円ものドル買いが発生することになります。
これでは、ソフトバンクグループがアリババなどの株式の売却で得た米ドルを売ったところで下がる可能性は低いでしょう。
事実、4月以降に米ドル円は106円を割り込まずに推移しています。GPIFのドル買いの噂は、ニュースベンダーなどでも報じられるため、参考にしてみてください。

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
6月19日現在         9825円

「勝てる」極意!? 「誤り」はすぐに修正する(慶応義塾大学)

6月15日(月)

   英ポンドは、前週末に分析していたとおり、週明け直後のきょうは上目線だったので、少し寝坊したこともあり、遅れて1ポンド=134.302円(緑の矢印)で「買い」エントリーした。しかし、徐々に下落し始めたので、一たん下を目指す動きだと思い、目線を切り替えて1ポンド=134.082円(黄色の矢印)で損切りした。220円のマイナス。

   そして、すぐに1ポンド=134.077円(黄色の矢印)で「売り」で入りなおした。その後、下落の勢いが強まり図1の細い緑チャネル底辺にタッチしたため、1ポンド=133.828円で利益を確定した。プラス249円。

   直後にチャネルを突き抜けてしまったため、線引きが誤っていると気付き、すぐに引き直した。

(図1)6月15日の英ポンド円相場の15分足チャート図
(図1)6月15日の英ポンド円相場の15分足チャート図

   引き直した図2では、値幅を達成しており、この後V波動(V字戻し)が現れる可能性が高いとわかったので、1ポンド=133.749円(緑の矢印)で「買い」エントリーした。その後、75EMAタッチの1ポンド=134.116円で利益を確定したが、後から考えると、ここはどう考えても早すぎる利益確定であり、上げの値幅の半分以下しか取ることができなかった反省点の残るトレードであった。プラス367円。

   夜に小さな逆三尊の右肩と定めて1ポンド=134,468円(緑の矢印)で「買い」エントリーした。いつの間にか引いていたトレンドラインに反発しており、泣く泣く1ポンド=134.670円(黄色)で利益を確定した。202円のプラス。

   再び下降トレンドラインにタッチしてきたので、EMAの位置と角度的にまだ抜けそうにないと判断して、1ポンド=134.803円で「売り」エントリーした。75EMAまで落ちてくるとみていたが、安全を取って25EMAタッチの1ポンド=134.652円で利益を確定。151円のプラス。

(図2)6月15日の英ポンド円相場の15分足チャート図
(図2)6月15日の英ポンド円相場の15分足チャート図

   まだまだ方向性が曖昧な部分が多いので、上位足での環境認識も合わせて、しっかりやっていきたい。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
英ポンドの底打ちを捉えたナイストレードです。日本株の下落と共にクロス円は売られましたが、株式市場が閉じると同時に買い戻される動きとなり、英ポンド円も大きく上昇しました。
欧州通貨は、欧州の午前中に上昇した場合は、継続しやすくなる傾向があります。逆に欧州株式市場の開始と同時に下落した場合は、18時~19時あたりで反発し半値ほど戻る傾向があります。これは、欧州のディーラーが一斉にポジションを取り、短期的な値動きを取ることが多いためにオーバーシュートに大きな揺り戻しが起きることが多いためです。
2011年の為替相場を見ていますが、この傾向は昔から変わっていないと感じています。

前週からの損益     プラス749円
6月19日現在      1万2091円
取引通貨は、すべて1000通貨で統一しています。

◆ 今週は取引をお休みしました(専修大学)

   パソコンの不具合が発生。今週は泣く泣く取引をお休みしました。

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
6月19日現在       1万3536円