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【コロナに勝つ! ニッポンの会社】ひんやりしたり、涼しい風を送ったり...... 暑い夏のマスク対策いろいろ

   「ウィズ・コロナ」社会の必需品、マスク。まもなく迎える夏の暑さ対策を施したマスク関連グッズがさまざま登場している。

  • 暑い夏もマスクしながらテレワーク……
    暑い夏もマスクしながらテレワーク……
  • 暑い夏もマスクしながらテレワーク……

独自開発の3種類の糸が冷感効果を発揮!

●水泳用品メーカーがつくった夏用マスク

 S、M、Lの3サイズを用意
S、M、Lの3サイズを用意

   水泳用品メーカーのフットマーク株式会社(東京都墨田区)は、夏場のマスク対策として二層式の独自の冷感素材を使用したマスクを開発した。2020年6月29日に発売する。

   会社名がそのまま商品名になっている新製品、「フットマーク」は、水に浸して振ると冷たさが持続する仕組み。独自開発の3種類の糸が、気化熱を効果的に発生させ冷感効果を発揮。水分を含んだ状態なら、生地温度が上がっても振ると低下する。

   サイズはS、M、Lの3サイズを、カラーはホワイト、ピンク、ブルー、グレーと4色を用意。替えゴムが用意されている。同社の公式オンラインショップで販売する。

●料理人が待ちに待った「えり」にかけるタイプの扇風機

内部に涼風を取り込めるウイング付き
内部に涼風を取り込めるウイング付き

   熱中症予防の製品開発を手掛ける東京ファン株式会社(埼玉県川越市)は、夏場にマスク着用で作業する人向けに、背負うようにして使える「えりかけ扇風機」を開発した。6月25日の発表。同日、使い方を説明する動画(日本語版と英語版)を公開した。

   火を使うために熱くなる厨房でマスクがはずせない料理人には、待望のグッズ。

   ウェアラブルな扇風機を利用する場合でも、作業の都合上、従来の前に掛けるタイプは使えないため、えりにかけるタイプを開発した。調理服(コックコート)を合わせて使うと、内部に涼風が入る設計だが、「それ以外の使い方でも効果は十分」としている。

飲食店の「1席」がコワーキングスペースに変身

●京都のホテルで歓迎会・研修をワンパック

大広間にイスとテーブルを設置した会場例
大広間にイスとテーブルを設置した会場例

   京旅館グループを展開する、株式会社佐野家(京都市)は、新型コロナウイルスの影響で、新入社員のオリエンテーションや歓迎会ができなかった企業や団体向けに、新たに会議・研修プランを設け、販売を始めた。6月25日の発表。

   プロジェクターや音響備品などはすべて無料で貸し出す。「帰り・宿泊ともにリーズナブル」な価格設定にしたという。

   京都駅に近いホテル佐野家は長年、小・中学校や高校の修学旅行やスポーツイベントなどで多く利用されている。新プランでは、そういった実績を生かして、企業研修、オリエンテーション、歓送迎会をオールインワンで構成。顧客企業の「社員一丸」を手伝いたいとしている。

   なお、新型コロナウイルスの影響で、京都では三大祭りうち、葵祭(5月)、祇園祭(7月)の2つが中止を余儀なくされている。

●どこでもテレワークができるようになるかも......

飲食店もコワーキングスペースになる......
飲食店もコワーキングスペースになる......

   新型コロナウイルスの感染予防で「3密」回避の励行が欠かせないことから、テレワークなど「出社しない勤務」が定着しつつある。

   こうした状況に対応する試みとして、空席シェアリング事業「ONESEAT(ワンシート)」のプランツオーケストラ株式会社(東京都調布市)と、コワーキングスペース事業「SEEDPLACE」を展開する株式会社meetrance(ミートランス)(東京都国立市)は、カフェやレストランの空席を一時的なワークスペースとして提供し、働き方や店舗での飲食の利用に関する実証実験を行うことを明らかにした。6月25日の発表。

   実証実験は8月1日から10月31日まで。東京都国立市や立川市、国分寺市などの多摩地域で実施する予定。「1時間単位で店舗内空席を貸し出せる」という、プランツオーケストラの空席シェアリング事業「ワンシート」と、国立市でコワーキングスペース「SEEDPLACE」を運営するミートランスが協働。SEEDPLACEの会員らの利用から広がりを見込む。

   空席をワーキングスペースとして提供する飲食店を募り、これまで10店舗ほどが参加を表明。現在も募集中。初期費用やシステム利用料などは無料。飲食店は基本的にスペースを提供するだけだが、飲食が発生した場合は店側の売り上げとなる。スペース利用者は、専用アプリで検索から、予約や決済までできる仕組み。

   実証実験を通して、街の至る所にアプリで管理できるワークスペースが設けられるサービスを構築する道を探る。