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【襲来!新型コロナウイルス】東京都の感染者463人! 知事たちの反乱、安倍政権がやらないなら「独自の緊急事態宣言」の倍返しだ!(2)

   2020年7月31日、新型コロナウイルスの全国の新たな感染者が1580人に達し、過去最多を記録した。なかでも東京都は463人と初の400人台に乗り、衝撃が走った。

   政府の感染症対策分科会は同日、感染状況をレベル0~3の4段階に分けて対策を講じる案を政府に提言したが、具体的な指標は来週以降に持ち越した。

   こうした政府の無策ぶりに、沖縄県や岐阜県など、全国の知事の中には県独自の「緊急事態宣言」出すところが相次いだ。

  • 具体的なことを何も言わない安倍晋三首相
    具体的なことを何も言わない安倍晋三首相
  • 具体的なことを何も言わない安倍晋三首相

東京都民「正直、もう300人超えたあたりから驚かなくなった」

   こうしたなか、ネット上では400人超えという衝撃的な数字に、こんな声があふれている。

「『8月は目を覆いたくなるような状況になる』と国会で涙ながらに訴えた児玉龍彦東大名誉教授や、『今が待ったをかけるラストチャンスだ』と怒りの警告をした東京都医師会の尾崎治夫会長の言ったとおりになっている。政府は、こうした専門医の重い声を真剣に受け止めて欲しい。多くの国民が言いたいことをすべて言ってくれた。政府の分科会にもこのくらいのことをハッキリ言える人が必要だ。東京都はやっと動き始めたようだが、政府は目を覚まして現実を見つめてもらいたい。経済を懸念するのもわかるが、今はまだ辛抱せざるをえない段階だ。早急に緊急事態宣言を含め、全力で感染抑制に取り組んで欲しい」
「ここまで来てしまったら、もう東京都は独自の緊急事態宣言を出してもよいのでは? 東京都からの全国拡散を抑えなければならない。政府は今こそGoToトラベルキャンペーンを中断し、検査体制を整えて『GoTo PCRキャンペーン』を展開すべきだ。本当に一刻の猶予も許されない状況になってしまった」
「こういう状況の時にこそ、国のトップの安倍首相がリーダーシップをとって、方針を示すべき。経済を回す方向に切っても、もう一度緊急事態宣言を出して自粛の方向に切ってもよいが、中途半端なのは最悪。6月中旬から国会にも出ず、記者会見も開かず、西村大臣に丸投げをして夜の会食ばかりに精を出しています。とにかく国のリーダーが方針を示さないと、各自治体も個別に対応をせざるを得なくなり、迷走することになります」
「ついに400人超え。より一層気を引き締めていかないと...。とは思いますが、正直、もう300人超えたありからピンとこなくなった。驚かなくなった。慣れって怖い。そしてもう食い止められないと諦めの心境の自分がいます」
「都民です。最近知ったのですが、家の近所の保育園、小学校、中学校、都立高校... とどこでも感染者、もしくは家族内の濃厚接触者が出ていると聞いてびっくりしました。学校関係で感染者が出たら大きなニュースになるのかと思っていましたが、東京はもはや、そのレベルではないようです」

   政府の無策ばかり批判しても仕方がない。コロナを甘く見ている人が多すぎることのほうが問題だ、という声も多かった。

「確かに政府や行政は無策で無能。でも、実際に感染を広めているのは、国民自身の意識の低さ。リスクが高くてもキャバクラやホストクラブに行き、飲み会を開く。先日、ガチガチに感染対策して家族で知人の飲食店(個室でかつ開店同時)に行ったけど、肉を調理しているオジサンがマスクすらしていないし、客に飲食物を渡す従業員もマスクなし。入口で検温もしないし、店内で席を開けることもなし。もう二度とこんな店行かない」

元感染者「無症状を甘くみると凄くつらくなるよ」

   東京都の小池知事の飲食店の営業時間短縮要請や、2度目の緊急事態宣言を発令すべきだという意見については、海外在住者から批判の声が。

「米国在住です。小池氏はカラオケ店や酒類を提供する飲食店の営業時間を午後10時までと要請しましたが、不十分だと思います。午後10時まではオープンしているわけですから、多かれ少なかれ客が集まります。米国では、ナイトクラブやバーなど『夜の街』系ビジネスに休業命令を出す場合、時間設定をせず、全面的に営業停止にしています。レストランについても店内での飲食サービスを全面的に禁じています。感染が急拡大している今、もっとドラスティックな措置を講じる必要があるのではないでしょうか」
「オーストラリア在住です。メルボルンが東京と似たような状況で、約3週間前に2回目のロックダウンが開始したのですが、感染者はいまだ最高記録を更新しています。1回目のロックダウンの時は3週間後には10分の1に減ったのですが、同じことをしているのに、2回目はまったく効きません。国民、特に若者のロックダウン疲れ・慣れが原因の気がします。日本でもかりに2回目の緊急事態宣言をしても、結果はあまり変わらないでしょう」
「私も国は違いますが海外にいます。4月に始まったロックダウンが2週間ずつ伸びて、8月13日まで延長されました。でも、もう誰も言うことを聞いていない感じですね。ロックダウンは最大1か月くらいしか効果が続かず、それ以降は経済にダメージを与えるだけかと思います。東京もやるならもっと増えてから、1000人超えたらでしょうね。鉄砲は敵を引き付けて撃たないと」

   「GoToトラベルキャンペーン」についても続けるべきか、やめるべきか、賛否両論があった。

「キャンペーンは見直すべき。東京以外でも大阪、愛知、福岡と感染者増えているのに、それでも大都会から客を呼びたいという観光業者がいるのですか」
「コロナ封じ込め派と経済再生派が対立しているけど、現実には感染者が減っていないだけでなく、ふつうに客足も戻っていない。つまり、どちらもできていないのが実態。GoToキャンペーンは、全国一律ではなく、感染確率が低い地域から順に実施していくべきだ」
「新幹線や飛行機・ホテル・観光地でまったくクラスター報告されていないのに、条件反射でGoTo批判。論理破たんしている。論理的に今やるべきは、今クラスターが増えている職場や、職場帰りの飲み会の防止でしょ。」
「ここでGoToキャンペーンを止めると観光業は息の根が止まります。その際には補償金で救うしかありません。政府も旅行が危険と認めたら、観光需要は消滅するでしょうからね。せめて、居住県内のみ認めるとかの段階までにしてもらわないと心配です」

   最後に若い人がコロナを甘く見ないよう、つらい体験をした元感染者の意見を紹介したい。

「元感染者だけど、みんなよく自宅療養で耐えられるわ。職場で感染者が出て、陽性になったけど、無症状で20代だからと自宅療養。けど高熱になり、吐き気と悪寒と頭痛でひたすら吐いて、何も食べられず、発熱2日後に救急搬送。20代の身体鍛えている男でこれだよ。
これで軽症〜中症手前くらいらしいけど、都内の自宅療養は本当に危険だと思うわ。無症状といったって5~14日間の潜伏期間だけだぞ。その間に早期検査された濃厚接触者が無症状と報道されているだけ、と医者が言っていた。感染した若手俳優たちも皆発熱して入院しているだろう。皆も感染しないように気を付けてな」

(福田和郎)