J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

明大がショック! 果敢にチャレンジが裏目に...... 慶大も一歩後退(1)【FX大学対抗戦 第15週】

   今週(2020年7月27日週)の早稲田大学は試験とレポートに追われ、静観。「円爆売り」を期待して、次週に賭ける。一方、果敢にチャレンジした明治大学。は、購入時の価格が今週の最高値の展開に涙。「相当なハズレくじを引いたようです」とショックを隠せない。

   慶応義塾大学も「想定外」なことばかりで、一歩後退。専修大学は、保有したままポジションの損切り機会を見逃し。一時は大きな評価損を抱えたが、なんとか耐えしのいだ。

  • 明治大学、大きく躓く……
    明治大学、大きく躓く……
  • 明治大学、大きく躓く……

来週は円 爆売りか?(早稲田大学)

   テストとレポートがすべて終わり、いよいよ夏休み! しかし生活環境は変わらず、何も楽しくないので、何か新たな挑戦でもしようかなと決心した今週(2020年7月27日週)であった。

   さて、今週は土曜日までテストがあり、取引をすることはできなかったが、ドル円相場が非常におもしろい動きをした。

   また投機筋の話になってしまうのだが、前週の時点でCFTC(米商品先物取引委員会)によると、小口が円を1ドル=106.793円あたりで大きく売り越してきていた。しかし、円売りを仕掛けたということは、ドル円上昇を狙ったことになるが、ドル円相場は下降ぎみだった。つまり、小口は含み損を抱えて、今週に突入したわけである。

   最近、投機筋で取引をしている人をよく調べて記事などを読むのだが、小口は大口などに比べて間違ったポジションを持ちやすい傾向にあるという。また、大口だったら反発を起こして一時的に上昇する可能性があるが、小口だとあまり期待できない。

   結果、相当な円高相場になったわけであるが、これは小口のロスカットによる強制円買いが大きく作用したと思われる。

   ここで来週はしっかり取引ができるので、相場を予想してみる。今週末大きな下降トレンドを破って再び上昇の兆しを見せたドル円は、来週にかけて引き続き上昇すると予想する。これもまた根拠は投機筋の動向なのだが、このトレンド変換は機関投資家の円売りによって起きたもので、機関投資家の円買いポジションが相当パンパンであったため、売りに転じたのではと思っている。

   よって、この円売り圧力でドル円に限らずクロス円は全体的に上昇すると予想する。事前に予想を述べて外したら相当恥ずかしいが、これも経験なので、もし外れていても大目に見てほしい。というわけで、来週は大きく勝てることを期待する。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
久しぶりにドル円が動いた1週間でした。米国の4~6月期GDP(国内総生産)速報値は前期比で年率マイナス32.9%(予想はマイナス34.5%)と過去最大の落ち込みを記録しました。ただ、その直後にトランプ米大統領が11月の大統領選挙を延期するかもしれないと発言したこともあってドル売りに傾きました。
また、7月はほとんどなかった月末のリバランス(投資再配分)の動きは、為替と株式市場でも起こり、久しぶりの下落が続く週末となりました。ただ、月が替わると1ドル=105円以下は値ごろ感から買われる展開となりました。セブン&アイホールディングスによるスピードウェイ買収(2.2兆円規模)に絡むドル買いが出た可能性もあります。
8月は、追加の経済対策や金融緩和次第で大きく変動することとなりそうです。

前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
7月31日現在         1万1420円

指値入れずに「爆睡」したら......(明治大学)

   こんにちは、明治大学投資サークルBreakouts!の池田です。 今週(7月27日週)は大失策をしたので、気持ちを引き締める意味から記事に残したいと思います。チャートの画像はAppleの「株価」から引用しました。

《逆指値の大切さ》
   今週の月曜日(7月27日)はドル円が安値圏にいたことから、逆バリ(相場の流れに逆らって動く投資スタンス)で500ドル買ってみました。持っていればいずれ上がるだろうという、打診のつもりではありましたが、私が購入した価格がなんと今週の最高値で、相当なハズレくじを引いたようです。
さらに、私は逆指値(損切り値段の予約)を入れなかったうえに、買い付けたことをあまり意識せず放置していました。

   次にスマホを開いた時にはマイナス60pips(マイナス0.6円)で、かなりの損失が出ていたうえに、さらに下げるのではないかという懸念があったので損切りしました。

   多少ショックではありましたが、月末営業日のロンドンフィクスで取り返せば良いかと開き直っていました。しかし、悲劇はここからです。

《トレードチャンスの寝過ごし》
   過去の記事でも書いたとおり、月末営業日の夜24時にかけて英ポンド、ユーロ、米ドルが対円で高騰するというアノマリーがあります。そこで私はポンドを買って損失を取り返そうとしていました。

   しかし情けないことに、私は昼寝をして23時ごろまで寝てしまったのです。その時にはすでにポンドは十分上げていて、限界値まで来ているといった印象でした。

   さらに、まだ上がるかもしれないと考えて、ポンド円を500通貨買ってしまい、損切りに追い込まれています。

   逆指値も大切だけど、アラーム(評価損失が一定水準を超えた時のお知らせ)も大切です。

《まとめ》
   今週のトレードは過去最悪の状況でしたが、FRB(米連邦準備制度理事会)が景気の後押しを強く表明したこともあり、株式市場は堅調でした。なかでも決算で好調ぶりを示したアップルやフェイスブックは高値を更新したことから、株式相場の雰囲気としては悪い状態ではないと思います。
   現状の株式市場の好調は基本的にFRBによる事実上無制限の量的緩和策や社債の買い付けなどによって「緩和マネー」が大量にマーケットに流入していることに起因します。
   よって、為替相場はドル安の傾向が強まっていて、前週の記事で書いたとおり安易なドル買いは禁物です。そのことを、自ら証明してしまいました......。
   みなさんは保有したポジションの放置には、くれぐれも気をつけてください。

《結果》
ドル円で、1ドル=106円4銭で500通貨を買い。105円2銭で売り、マイナス508円。
ポンド円で、1ポンド=138円93銭で500通貨を買い。138円90銭で売り、マイナス13円)

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
寝坊と相場は相性が悪いことで知られています(笑)。筆者がある月の取引を振り返ってみたところ、週末にポジションを持ちこして月曜日の朝に寝坊したことを除けば、プラスになっていました。池田さんのように、予想は合っているのに寝てしまい、取引機会を逃してしまったという話は多々聞きます。
ただ、実際に取引して利益を出せたとも限りません。相場は明日もありますので、気持ちを切り替えましょう!

前週からの損益     マイナス521円
7月31日現在         9280円