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新しいことをする時「なんだかイヤな気持ちになる」 それって心の仕組みです!(くぼた茜)

   コロナ禍によって、国や企業だけでなく個人の生活にも、一気に変化が訪れました。

   オンライン化が進み、人とのコミュニケーション方法や日常の一つひとつが、小さなことから大きなことまで、たくさんの変化を経験されたと思います。

   これまでやったことない、使ったことがないなどと言っていられず、まさに変化しなければ生き残っていけないという状況を、身をもって感じた人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

   変化していける人こそが、この先の未来も生き残っていくことができます。そして、この先も私たちは時代に遅れることなく自ら変化していくことが大切です。しかし、ここで大きな課題があります。じつは、私たち人間は極端に変化を嫌う生き物だということです。

  • 変化していける人が未来も生き残っていける!
    変化していける人が未来も生き残っていける!
  • 変化していける人が未来も生き残っていける!

私たちが変化を拒むのは、人間に備わっている本能的な機能

   たとえば、新しい習い事を始めるとき、少なからず不安を感じたり、直前になって面倒になったり、イヤになったりしたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

   私たちは古の時代、環境の変化に非常に敏感にならなければ生きてはいけませんでした。知らないもの、わからないものには触れずに除外しておくことで、命の危険を守ってきました。これまで過ごしてきた当たり前を続けていくことが、生きていくために必要だったのです。

   時代は変わりましたが、人間の脳や身体にはそれが色濃く残っているのです。そう感じることが、決して悪いとか、古いとか、そういう問題ではなく、それらは生命を維持していくために備わっている機能なのです。

   ですが、もう今は昔とは何もかもが違います。これからは、これまでよりもさらに心を柔軟に、「当たり前」を更新していくことが生きていくために大切なことになりました。

   スムーズに時代についていくためにも、心の働きを知り、心を強く保ちながら柔軟に進んでいきましょう!

変化への恐怖を感じているとき、自分では気づけない

   厄介なのは、ほとんどの人が変化をするとき、それが大きな変化であればあるほど身体的、精神的に抵抗を感じやすいのですが、それを感じている最中は「自分が変化によってこうなっている」と自ら気づけないことにあるのです。

   たとえば、

・初めての遠足の前日に高熱を出す
・結婚前のマリッジブルー」

   これらのことは、変化への恐怖を感じたときに起こる代表的なものです。

   実際に高熱を出したり、軽いケガをしてしまったり、なんとなくずっと体調がすぐれなかったり......。無意識のうちに自分が変化しないようにと脳やカラダが指令を出すのです。

   ほかにも、行動をやめるように無意識のうちにさまざまな言い訳を思いついたり、「なんとなくイヤ」「なんとなく気味が悪い」「なんとなく良いものではないと思う」というように、このように感じて、深く知る前から新しいものを遮断してしまうことがほとんどです。

   ちなみに、私は恥ずかしながら、これまで電子マネーを使ったことがなかったのですが、使うようになりました。とっても便利ですよね! 電子マネーを使うようになる前は「なんだかイヤ」だから使っていませんでした。これもひとつの変化への抵抗ですよね。

   では、どうすれば気づくことができるのでしょうか――。

   対処法は、「人は変化が近づくとこのような症状が出る」と、先に知っておくことです!

   過去を振り返ってみて、何か新しいことやこれまでと違った経験をする時や、新しいことを始めて環境が変わっていくときに、イヤになったり、やめたくなったり(実際にやめたり)、体調不良を起こしたりと、そんな経験はありませんか?

   もしかすると、それらは変化に抵抗する心の働きによって、そうなっていたのかもしれません。そのタイミングを乗り越えて、一歩ずつ前に進んでいきましょう! 繰り返すことで心が少しずつ強くなっていきますよ。

   変化への抵抗を乗り越えた先、景色が変化していく様は、予想以上に楽しい未来が待っているかもしれません。(くぼた茜)