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【コロナに勝つ!ニッポンの会社】「新しい生活様式」に合わせ新ビジネス様式続々 賃貸に新オプション、居酒屋が時間外営業

   コロナ禍が続くウィズコロナの「新しい生活様式」のなか、企業が新しいビジネス様式を模索している。

  • 家具・家電のサブスクを提供するクラスによる「家具付き賃貸」のイメージ
    家具・家電のサブスクを提供するクラスによる「家具付き賃貸」のイメージ
  • 家具・家電のサブスクを提供するクラスによる「家具付き賃貸」のイメージ

手軽さがウリ!「家具付き賃貸」を提案

   テレワークの普及で働く場所選びに自由度が増したことから、賃貸物件はこれから手軽さを「ウリ」にしたサービスが登場した。家具・家電のサブスクリプションサービスを提供している株式会社クラス(東京都目黒区)は、不動産オーナーや管理会社に向けに、保有・管理する賃貸物件を「家具付き賃貸」にできるサブスクリプションサービスを始めた。2020年9月30日の発表。

   テレワークの導入・拡大で、住まい選びの際に通勤について考えなくてもよくなったことから「その時々に応じて適した場所に住むという選択をする人が増えている」ほか「所有」へのこだわりが見られなくなるなど、消費者意識が変化している。

   こうした状況の変化から、クラスでは新生活の開始や引っ越しの際につきものの、家具や家電の購入や移動にかかる手間やコストを削減できる「家具付き賃貸」が、時代にフィットしたタイプと判断した。米国や欧州各国では、冷蔵庫やエアコンを含めた「家具付き賃貸」が一般的。引っ越しのハードルを下げ、人の移動の活性化に寄与しているとされる。

   クラスの「家具付き賃貸」のサブスクリプションサービスは、家具のクリーニングサービスや、契約満了後の買い取り(資産化)、1年で返却や交換が可能な短期レンタルの提供など融通の幅が広いことが特徴という。

夜の減少を昼で補う「二毛作」

   コロナ禍での自粛とテレワークの加速による在宅勤務の増加で、顧客であるアフターファイブの会社員らの足が遠のいた居酒屋でも新しいビジネス仕様の模索が続いている。

ランチとディナーの「二毛作」
ランチとディナーの「二毛作」

   全国にチェーン展開する「土間土間」では、東京都内と横浜市内の1店ずつで10月から、ランチの時間帯に洋食メニューをそろえた新ブランド「Kitchen Doma-ni(キッチンドマーニ)」を展開する。同チェーンを運営する外食産業大手、株式会社レインズインターナショナル(横浜市)が明らかにした。9月30日の発表。

   Kitchen Doma-niとして客を迎えるのは、亀戸店(東京都江東区)と関内店(横浜市)で、亀戸店が10月1日から、関内店が10月5日から。ランチタイムには、オリジナルのハンバーグやとんかつなどのメニューを用意。ライス、サラダ、スープ付きで810円~900円(税別)が中心だ。ランチタイムは、11時半から15時(土日祝は17時)。

   レインズインターナショナルによると、コロナの感染拡大でテレワークが普及し会社員の利用が減少したうえ、「3密」回避が呼びかけられ宴会やグループ利用も激減。営業自粛や営業時間の短縮などもあり居酒屋業界は大きな影響を受けた。深夜営業が再開されても、コロナ禍以前の集客は見込めないとみている。

   そのため、レインズ社では新たな売り上げ、収益の創出を検討。その中で、これまで営業していなかった昼の時間帯に目を向け、居酒屋とランチタイムの「二毛作」営業を開拓した。「新たなビジネスモデルを構築する」としている。