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富士そば、コロナ禍の筋肉ケアをサポートする新メニュー 立ち食いチェーン初の試み

   立ち食いそばチェーン大手の「名代富士そば」(東京都渋谷区)が、2020年11月6日に東京都内の2店舗で、筋トレサポートメニュー「筋肉もりもりそば」を発売する。

   コロナ禍で、活動自粛による筋力低下が懸念され、自宅筋トレをする人が増えており、筋肉ケアに注目が集まっている。そうした状況を背景に、新しい客層開拓を目指した、立ち食いそばチェーン初の試み。

  • 富士そばが開発した「筋肉もりもりそば」
    富士そばが開発した「筋肉もりもりそば」
  • 富士そばが開発した「筋肉もりもりそば」

アスリートフードマイスターが監修

   「筋肉もりもりそば」(税込み680円)は、そばに含まれる抗酸化物質「ルチン」が、筋肉量を増やす助けとなる成分であることに注目。これを生かして新たなにメニューを仕立てようと企画し、アスリートフードマイスターとしても活躍するパーソナルトレーナー、今野善久氏に監修を依頼してでき上がった。

   今野氏は、

「『今までにない視点から筋肉と食事の関係性を』とレシピ開発に取り組んでみた」

という。

   森永製菓が7月に実施した「筋トレ意識と実態調査」によると、コロナ禍では、外出自粛などで成人の約6割が筋力の低下を実感。なかでも50代女性では7割以上が「筋肉ダウン」を実感していた。

   「筋肉もりもりそば」は、筋肉増量に良いとされるタンパク質と抗酸化物質の摂取促進をテーマに食材を選定。サーロインステーキ並みのタンパク質量を持ち脂質が少ない「やげん軟骨の素揚げ」を100グラム乗せ、抗酸化作用では、そばのほか、ほうれんそう、大根おろし、すりごまをプラスした。

   それぞれの栄養素の働きを損なわないよう、冷たい蕎麦に温かい汁をかけた「ぬるめ」で提供される。

   「名代富士そば」は東京都内を中心とした首都圏で、主に「駅近」の場所で約130店を展開。この数年、着実に成長を続けて2019年は国内店舗の売り上げは107億円を記録した。

   2020年はコロナの影響で24時間営業を短縮せざる得なくなるなどがあり、売り上げが前年と比べ半分以下になる月もあった。「筋肉もりもりそば」は、落ち込みからの回復を目指し、新たな客層を取り込むためのテコとなるメニューだ。

   まずはスポーツジム利用者が多い池袋、渋谷をターゲットエリアに据え、渋谷明治通り店と池袋東口店の都内2店で提供。状況をみて、その後の展開を検討する。