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自慢話が多くて、めんどうな人と付き合うにはコツがある【尾藤克之のオススメ】

   「すぐ怒る人」「会話に割り込んでくる人」「自慢話が多い人」など、世の中には数多の「めんどくさい人」が存在します。

   あなたのまわりにも多くいると思います。しかし残念ながら、同じ会社、家が近所などの理由で、つきあいたくなくとも、そのような人たちとつきあっていかなくてはならないケースはたくさんあります。さて、困りました......。

「めんどくさい人の取扱説明書 人間関係がラクになる58のコツ」(内藤誼人著)きずな出版
  • めんどくさい人とのお付き合い、どうすればいい?
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自慢話が多い人はこんな人

「同じ話を何回もする」
「マウントをとってくる」
「僕が東大の学生の頃はね~」
「僕が三菱商事で最年少で管理職になったときには~」

   言葉のはしばしに、ちょこちょこと自慢話をはさんでくる人がいます。このような人は、自慢話を見せつけて、「自分はえらいんだぞ、すごいだろ」ということを誇示したいだけなのです。アナタの周りにもいませんか?

   米国フロリダ州立大学のウェイン・ホックワーター教授は、上司がどれだけ「大きな自慢をするか」を調べれば、部下のフラストレーションや、作業能率の低下も予測できるとしています。

   上司が自慢するタイプほど、部下はフラストレーションを感じ、やる気を失うということでしょう。

   自慢されるのは、たしかに気分がいいものではありません。しかし、自慢している本人は悦に浸っているわけですから、私が同じ立場ならここぞとばかりにヨイショしていると思います。

   上司の自慢話に目を輝かせて尊敬の眼差しを向けることができれば、その人は間違いなく出世街道に乗ると思います。聞くポーズをしながら喜ばせておけばいいのです。

「部長は営業の神様と言われていたと常務から聞きました。今度、新規開拓の極意を教えていただけないでしょうか」
「部長は入社以来、営業成績がトップだったという話を専務から聞きました。営業のコツをご指導ください」
「やっぱり東大卒の部長の考え方は理論的でカッコいいです」
「部長のTOEIC900点はハンパないッすね。先方の社長が目を丸くしていましたよ」

   めんどくさいふりなどをせず、積極的にご指導を仰ぐ姿勢を見せれば、こちらのものです。上司と紐付きになれば、自分のこともついでに引き上げてくれるかもしれません。

めんどくさい人の前ではバカになろう

   自慢話をしている人は、要するに「この点をホメてほしい」ということを自分で吐露しているのですから、なにも言わない人に比べたら扱いやすいともいえます。

   営業実績を自慢をするなら、営業成果をヨイショすればいいし、学歴の自慢話ばかりするのなら、その学歴をホメあげてあげればいいのです。なんてわかりやすくて付き合いやすいのでしょうか。

   いちばんやってはいけないのは、せっかく相手が気持ちよく自慢話をしているのに、自分はその上をいくことを話してしまうことです。相手にとっては、これがいちばん腹立たしいからです。

「部長がお持ちのブラックカードですが私も同じやつを持っているんですよ」
「部長と同じように、私もMBAを所有しています。ケンブリッジですけどね」
「部長もクラウンをお乗りなんですね。僕のはG-Executiveという最上級モデルです」

   このようなことは、口が裂けてもいってはいけません。

   またお酒が入ると、壊れたスピーカーのように同じ話をくり返すのが、このような人のクセですが、「部長、その話はもう10回くらい聞きましたよ」などと言ってはいけません。自慢話をされたら、そのたびに大げさに驚いて見せて、お世辞をいってヨイショすればいいのです。

   本書では、このような「めんどくさい人」を58のタイプに分類し、それぞれのタイプに対して、多くの科学論文をもとにした最適な対処法がわかりやすく解説しています。めんどくさい人でもテクニックとコツさえつかめば、つきあうことは難しくありません。(尾藤克之)