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コロナ禍で大揺れ株式市場 一橋大がぶっちぎり、明大は「奇跡」のプラス 早大も利益を確保(2)【企業分析バトル 結果発表】

   2020年の企業分析バトル カブ大学対抗戦が終わった。優勝は、一橋大学。7つの銘柄を分析。そのうちの5銘柄、総投資額157万2500円を投じて、46万5500円の利益を叩き出した。2位の明治大学は「運がよかった」とホッとする。5銘柄に206万8800円を投資したところ、2銘柄がマイナスとなったが、結果的に33万1000円の利益を得た。早稲田大学が3位。7銘柄を分析して2銘柄を、合計63万9100円で購入。9万2100円のプラスで終わった。

   新型コロナウイルスの感染拡大や米大統領選で揺れた株式市場だが、3大学がそろって利益を上げた。今季を振り返ってもらった。

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コロナ禍の株価に翻弄された......(写真はイメージ)

動画需要に着目したJストリーム爆上げ!(一橋大学)

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一橋大学がチャンピオンに輝く!

【取引銘柄】
・Jストリーム    5月25日 100株を1822円で買い 保有中含み益 40万2800円
・コムチュア    6月23日 100株を2790円で買い 保有中含み益  4万4000円
・シグマクシス   7月26日 取引は見送り
・ポート      8月21日 200株を841円で買い  保有中含み益 ▲2万2200円
・シグマクシス   9月24日 100株を1681円で買い 保有中含み益   ▲4100円
・エーアイテイー 10月25日 取引は見送り
・NexTone     11月25日 100株を7750円で買い 保有中含み益  4万5000円
合 計     投資総額157万2500円  46万5500円の利益    利益率29.6% (2020年11月30日現在)

   約半年間にわたる企業分析バトルの最終成績は、46万5500円の含み益だった。開始当初の想定よりも大きな利益を上げることができたが、その大部分は初戦で分析したJストリームの株価の上昇によるものである。

   Jストリームは、ウィズコロナやポストコロナの生活における、動画配信サービスの需要拡大に期待して選んだ銘柄だ。一つの銘柄を半年間にわたって追い続け、その間に株価が2倍、3倍になるという貴重な経験をすることができた。

   また、それまでまったく知らなかった企業について知ることができたということも、企業分析バトルに参加してよかったと思う点である。特に、音楽の著作権管理事業を行うNexToneのビジネスモデルや業界内での地位は大変興味深かった。NexToneは最終戦で選んだ銘柄ということもあって、その動向を長くは追えなかったが、これからも注目していくつもりだ。

   反省点としては、いくつかの銘柄を「買い」と判断する際に、いつどのようなタイミングで売るかということを明確に決めることができなかった点が挙げられる。

   加えて、複数の銘柄を保有するのであれば、選ぶ企業の業種やリスクをもっと分散させるなどしてポートフォリオを組むべきだった。どちらも実際に投資するにあたって重要となる点だと思うので、この経験を今後の企業分析や投資判断に役立てたい。

◆児山将のワンポイントアドバイス

   早期にJストリームを購入し、最高値まで保有し続けるという握力をみせてくれました。

   四半期決算では前年同期比5倍の経常利益となっており、今後の成長も衰えそうにありません。さまざまな場面での動画利用の拡大を背景に、医薬領域でWeb講演会向けライブ配信の受注が急増しているほか、映像コンテンツ制作も拡大中。さらに、12月3日にはCDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービスの国内販売を開始したと発表しており、まだまだ今後の収益拡大が期待できそうです。

プロフィール
一橋大学 オレオ
法学部2年。投資サークルに所属しており、試行錯誤をしながら企業分析を勉強中。株式投資は未経験だが、この企業分析バトルを機に少しずつ始めたいと考えている。趣味は音楽鑑賞やピアノを弾くこと。群馬県出身。
「シューカツに使える企業分析バトル カブ大学対抗戦 Season2」を通じて、財務分析と意思決定の精度を少しでも向上させることができるように、頑張ります。
【株式取引ルール】
月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
1年間のトータルで損益を競います。