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コロナ禍の巣ごもり需要で白物家電24年ぶり高水準 空気清浄機は過去最高に

   新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増えたことから、調理家電や空気清浄機の2020年の国内出荷額が大幅に増加。白物家電は「巣ごもり特需」となった。

   日本電機工業会が2021年1月25日に発表した昨年の白物家電の国内出荷額は、19年と比べて1.0%増の2兆5363億円=グラフ参照=と5年連続のプラスとなった。1997年以来、24年ぶりの高水準だった。

  • ルームエアコンの出荷台数は過去最高に
    ルームエアコンの出荷台数は過去最高に
  • ルームエアコンの出荷台数は過去最高に

エアコンも出荷台数は過去最高

   品目別でみると、空気清浄機が2019年と比べて56.8%増の888億円と、年間で初めて800億円を超え、過去最高の出荷金額となった。ほかにも、ホットプレートの40.6%増、加湿器25.0%増、トースター18.8%増、除湿器の12.0%増などが高い増加率を示した。

   また、ルームエアコンは0.7%減の8059億円だったが、出荷台数は0.6%増の986万9000台で、5年連続のプラス。データの確認できる1972年以降、過去最高の出荷数量となった。

   一方、出荷額がマイナスとなったのは、電気冷蔵庫の2.3%減、電気洗濯機の2.6%減。いずれも大容量クラスへのシフトが進んだが、出荷動向は落ち着いている。

   電気冷蔵庫、電気洗濯機の出荷台数は、ともに5年ぶりのマイナス。

   白物家電の月別金額の推移を見ると、6月が3080億円、7月が2720億円と突出していた。日本電機工業会では、「特別定額給付金の後押しもあり、ルームエアコンなどの大型製品が堅調に推移した」とみている。