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コロナ禍「第4波」決算発表控え、株式相場は様子見気分(4月19日~23日)【株と為替 今週のねらい目】

   新型コロナウイルス感染症は「第4波」が広がっており、政府は緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」の適用対象に、2021年4月20日から、新たに埼玉、千葉、神奈川、愛知の4県が加わる。これで東京都、大阪府などと合わせて10都府県に適用(5月11日まで)される。若い世代でも重症化しやすい変異ウイルスが増えていることや、医療体制が逼迫していることへの警戒を呼びかけている。

   コロナ禍で景気回復の不透明感が色濃いなか、これからの上場企業の3月期決算の発表を控え、株式相場は様子見ムードが強い。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • コロナ禍は第4波!? いつ終息……
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東京株式市場 強い買い材料なく......

日経平均株価予想レンジ:2万9200円~3万500円

2021年4月16日(金)終値 2万9683円37銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみ合い相場となりそうだ。

   前週の日経平均株価は、弱含みもみ合いで推移した。新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、これを覆して相場が上昇するほどの買い材料も見られなかった。

   今週の日経平均株価は、もみ合い相場となりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大は強い売り材料にはなっていないものの、引き続き、相場を上昇させるほどの買い材料は見られない。加えて、4月下旬からは企業の3月決算の発表が始まるため、端境期になっており、様子見気分が強まりそうだ。

東京外国為替市場 「ドル売り・円買い」出やすく

ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~110円50銭

2021年4月16日(金)終値 108円77銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、弱含みもみ合いか。

   前週のドル円相場は、ドルが弱含みに推移した。米国の金融緩和政策の継続により、米長期金利の上昇観測が弱まっていることに加え、ジョンソン&ジョンソン製の新型コロナウイルスのワクチンに対して、血栓発生の危険性から米当局が接種を一時中断するように勧告したことも、ドル売り気分を誘った。

   今週のドル円相場は、弱含みもみ合いとなりそうだ。米長期金利の上昇観測に歯止めがかかっていることに加え、ジョンソン&ジョンソン製のワクチン接種の一時中断により、ドルの買い材料が乏しく、ドル売り・円買いが出やすい状況になっている。

   経済指標は、国内では19日に3月の貿易収支、23日に3月の全国消費者物価指数などが予定されている。

   海外では、22日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、ECBのラガルド総裁会見、23日に米国の3月の新築住宅販売などが予定されている。

(鷲尾香一)