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「歳を重ねるごとに『なんとなく』を捨てていく」 そんなおじさんになりたい【ひろ子ママの教訓 その51】

   きょうは50代のTさんです。

「いわゆる大企業に入って30代で家を買って、そこそこのクルマに乗って、今は子供たちも手を離れていきました。一般的に幸せな家庭だと思いますし、そんなに不安があるわけでもありません。
でも、何かやり残した感をこのところ感じるんですよね。何か不安が襲ってくるとか、焦りがあるとか。そんな感情でもなく、なんというのかな、物足りなさというか......。言葉で表しにくいのですが」
  • 「なんとなく」で過ごしていると「がっくり」するかも?
    「なんとなく」で過ごしていると「がっくり」するかも?
  • 「なんとなく」で過ごしていると「がっくり」するかも?

「なんとなく」では10年後「がっくり」しているかも

   お話を聞いていると、Tさんは30代、40代とこれまでのロールモデルに近い過ごし方をされていたようです。このまま定年まで会社で過ごしたとしても、ある程度の蓄えも退職金もあるので、いきなり生活が路頭に迷うってことはないと思いますし、Tさんのような方は世の中にたくさんいらっしゃると思います。

「人生100年時代」といわれる今、定年後以降のロールモデルは現状ではありません。でも、Tさんが今のまま定年を迎え、「なんとなく」過ごしてしまったとしたら、定年後の10年~20年、お金はあったとしても気力がなくなり「がっくり」している可能性が大です。

   これまでTさんが何かを選んだ時「みんなそうだから」「まわりもそうだから」と選択してきたことがあったのではないでしょうか。これまではロールモデルがあったので、それでも問題がなかったのですが、こらからはそうはいきません。そこで日常の「なんとなく」を捨ててみてはどうでしょう。

   たとえば日用品の洗剤を、「まわりの評判がいいから○○を使っている」「これまでずっと使っているから、なんとなく今も使っている」といったことで選んではいませんか。

   もちろん、その中には実際にいい商品もあると思いますが、「まわりもそうだから」という理由で「なんとなく、こだわっていたこと」はありませんか。

   まずは自分が「好き」と思う「お気に入り」を探してみましょう。いろいろ試してみて、今使っているものがいいなと思ったら、それはTさんにとっての「お気に入り」です。

「自分が幸せ」を感じることを増やしていく

   これはモノだけでなく、人間関係や習慣にも当てはまります。「気も合わなく、あまり好きなタイプではないけれど、なんとなく仲良くしている人」や「誘われると断れなくて参加している飲み会」など、Tさんの中で「なんとなく」続けていること、やっていることがあったらそろそろ捨ててみるのもいいかもしれません。誘いを断ることもやってみたら「案外あっさり」だったりもします。

ガッツポーズ

   私も、使っていないけど高額な商品だから手放せないこともよくあります。でも、購入した時よりも値段は下がりますが、メルカリなどで売れた後はスッキリします。そして、意外と「損した」という気持ちは残りません。売ってしまった後は、「何でいらないのに何年も手元に置いていたんだろうな」とさえ思います。これまでの「こだわり」も捨ててしまうと意外とあっさり手放せてしまうものです。

   これからますます定年が伸びていく時代、老後がなくなっていく時代といわれています。会社という箱のようなところから、外に出る私たちは自分で「考えないといけない」ことが増えていきます。

   そこで、まずは自分が「楽しい」「幸せ」と感じることを探して増やしていきましょう。そうすることで、Tさんの「なんとなく」の物足りなさも減っていくと思いますよ。

   今、着られる服ではなく、着たい服を着てみるなど、買い物をしてみるのもオススメです。似合わなかったら、また別の服に挑戦すればいいだけですよ。(ひろ子ママ)