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ショック! 夫のおこづかい、コロナ禍で2年連続ダウン!

   コロナ禍が、夫の懐具合を容赦なく痛めつけた――。明治安田生命保険の「家計」に関するアンケート調査によると、2021年の夫のおこづかい(平均)は1か月あたり3万2061円で、前年(3万3720円)から1659円減った。

   妻のおこづかいは月平均2万827円で、前年から1778円のプラス。おこづかい全体でも60円プラスの2万6444円と、コロナ禍にあってもアップしたが、夫のおこづかいだけが減少した。4月26日の発表。

  • ショック! 夫のおこづかいがまた減った
    ショック! 夫のおこづかいがまた減った
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妻のおこづかいは1700円超もアップ!

   世の夫にとって、このショックは大きい。夫のおこづかいは2019年に3万7774円となり、08年(3万9891円)以来久しぶり3万7000円台に乗ったのに、コロナ禍の余波で、20年、21年と2年連続で減少した=下表参照

   夫のおこづかいが減ったことに、ネットでは、

「家計の見直しで候補になるおこづかいでも、まず手をつけるべきは他にある大きな固定費では?」
「夫のおこづかい、年々減ってるっていうけど、妻のおこづかい事情聞いたら3万円も自分のためだけに使えるなんて贅沢すぎると思うんだけど」
「1か月3万2000円で昼飯や床屋代をまかなうことはできる。でも、旅行やライブには行けない」

――など、意外にも冷めた声が少なくなかった。

   ネットの声にあるように、おこづかいがカットされた要因は年収にある。年収が減ったのであれば、仕方がないというのだ。

   コロナ禍の影響による年収への影響を聞くと、「減少する」答えた人は37.3%(「今、現在減少した」17.7%と「将来減少する(と感じる)」19.6%の合算)と、約4割にのぼった。

   職業別では、すでに年収がダウンしたと回答した人は、1位が「自営業・自由業」(32.3%)、2位が「パート・アルバイト」(24.5%)だった。

   「将来ダウンする(と感じる)」と答えた人は「会社役員・経営者」(29.0%)、「会社員」(22.7%)が上位を占めた。

   家計が苦しくなると、真っ先にカットされるのが夫のおこづかいということらしい。

夫のおこづかい「減らされたのは仕方ない」

   調査は東京都や大阪府などへの、3度目の緊急事態宣言の発出前に実施したが、2021年のゴールデンウイーク(GW)の過ごし方を聞いたところ、「自宅で過ごす」という人が64.1%を占め、2020年に続き「巣ごもりGW」の傾向が示された。

   GWに使う予定のお金については、前年より「減らす」と答えた人が27.5%と約3割。19年には4万7249円だったGW予算は、20年に2万3010円と半減し、21年はさらに2500円ほど減って2万463円となった。

   この結果に、明治安田総合研究所のフェローチーフエコノミスト、小玉祐一さんは、「コロナ禍での厳しい家計の状況が浮き彫りになった」と指摘。「年収が減ったと答えた人が全体の約4割にのぼっています。『感じる』だけでも財布の紐が固くなるのは避けられず、景気への悪影響が懸念されます」とみており、「お父さんのおこづかいが減らされたのも、仕方ないと言えるでしょう」と話した。

   なお、調査は2021年3月29日~31日に、全国の20~79歳の既婚男女を対象に実施。1620人から有効回答を得た。回答者の内訳は、20~70代の年代別に男女135人ずつ。