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テレワークで出現した「困った社員」 第1位「沈黙マン」、第2位「雑音マン」...

   新型コロナウイルスの感染拡大で企業でテレワークの導入が加速し、それに伴いウェブ会議やチャットなど新しいコミュニケーションツールを使うことが増えている。

   そうしたなか、便利にはなった一方で、「困った社員」の出現も新たな問題となっている。メッセージング関連のソリューション開発やシステム構築事業の株式会社クオリティアが「ビジネスコミュニケーションに関する調査」で、明らかにした。

  • テレワークの導入が進み新しいコミュニケーションツールの利用が増えた
    テレワークの導入が進み新しいコミュニケーションツールの利用が増えた
  • テレワークの導入が進み新しいコミュニケーションツールの利用が増えた

ウェブ会議の「沈黙」は逆効果?

   調査によると、仕事でウェブ会議を使っている人(365人)に、新しいツールの利用により職場に出現した「困った社員」について聞く(複数回答)と、最も多く指摘されたのは「ウェブ会議で一切発言しない、沈黙マン」で14.5%だった。目立ちたくなくて沈黙しているのかもしれないが、こうしてヤリ玉にあがっては、無言は逆効果のようだ。

   次いで、2位は「周囲がうるさい雑音マン」で12.6%、3位「発言が重なる被(かぶ)せマン」が8.2%、4位「キーボード音がうるさいカタカタマン」の7.4%、5位が「しょっちゅう固まるフリーズマン」の7.1%だった。

   「沈黙マン」の存在は会議の進行を妨げるものではないが、2位以下は会議のジャマになるものばかり。6位以下は、「ミュートに気づかず話し続ける口パクマン」(6.8%)、「誰にも話させない演説マン」(5.8%)、「ド派手な背景の目立ちたがりマン」(5.2%)、「困るとフリーズのふりをするパントマイムマン」(4.9%)が並んだ。

   一方、ビジネスチャットの利用者(202人)の指摘が多かったのは1位の「既読なのに返事をしない既読スルーマン」(13.4%)と2位の「長文を送ってくる長文マン」(12.9%)が、3位以下を大きく離した。3位には「すぐの返信を求めてくる即レス要求マン」(7.9%)が続いた。

   4位が「言いたいことだけ言って去っていく自己中マン」(7.4%)、5位が「書きかけの文章を送ってくる誤送信マン」(6.9%)、6位「妙にフレンドリーな馴れ馴れしいマン」(6.9%)、7位は「『お疲れ様です』から始めるメールマナーマン」(6.9%)だった。

メールの処理に時間がかかって困る

   また、調査では回答者全員に仕事でのコミュニケーションに対する自己評価を聞いたところ、「社内のコミュニケーション」では「非常にうまく取れている」(11.0%)と「どちらかといえば、うまく取れている」(61.9%)を合わせた72.9%が「うまく取れている」と考えていることがわかった。

   「うまく取れていない」は27.1%(「まったく上手うまく取れていない」の4.6%と「どちらかといえば、うまく取れていない」の22.5%の合計)だった。「うまく取れていない」と回答した人は、年齢が上がるほど高く50代では29.6%だった。

   「取引先とのコミュニケーション」をみると、「うまく取れている」は70.2%(「非常にうまく取れている」の8.6%と「どちらかといえばうまく取れている」の61.6%の合計)、「うまく取れていない」は29.8%(「まったくうまくうまく取れていない」の8.2%、「どちらかといえば、うまく取れていない」の21.6%の合計)だった。

   コミュニケーションツールの利用で困る点(複数回答)を聞くと、「メールの処理に時間がかかる」が15.1%、「メールがうまく書けない」が11.7%と、メールの利用にかかわることが1、2位。調査したクオリティアは、「大量のメールを処理することに多くの時間を割いているビジネスパーソンが多いよう」とみている。

   3位が「ウェブ会議で相手の反応が読みづらい」(9.8%)、4位は「ウェブ会議で発言タイミングがつかめない」と「ウェブ会議で相手の声が聞きづらい」(いずれも、9.1%)だった。

   さらには、「メールの処理に時間がかかる」や「ウェブ会議で相手の反応が読みづらい」、「ウェブ会議で発言タイミングがつかめない」、「ウェブ会議で相手の声が聞きづらい」などウェブ会議で多くの戸惑いがあるようだ。