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「女性の転職」人気企業ランキング、「グーグル」「トヨタ」「楽天」トップ御三家揺るがぬも4位が急上昇の......

   転職サービス「doda(デューダ)」を運営する人材サービス大手、パーソルキャリア株式会社の「女性の転職ランキング (トップ50)2021年版」によると、トップ3に「グーグル」「トヨタ自動車」「楽天」が並んだ。

   昨年と同じ顔ぶれで、安定したブランド力と強い人気を見せつける結果になった。2021年6月14日の発表。

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巣ごもり需要で業績伸ばし人気も上昇

   「女性の転職」人気企業ランキングのトップ10は、下表のとおり。どの企業をみても、グローバルなブランド力が光る。

   1位の「グーグル」に寄せられたコメントには、

「グローバルなIT企業で働いてみたい」
「ホワイト企業と聞くし、世界を代表する大手企業がどんな感じなのか経験してみたい」
「成長性のある企業だと思うから」

といった声があり、グローバルな展開を維持しながら成長を続けていることで、将来性に魅力を感じている人が多いようだ。

   2位の「トヨタ自動車」にも、「日本を代表する企業」というコメントがみられるほか、「コロナ禍でも工夫をして売り上げや業績を拡大していて、活気がある」、「メディアで見る社長や経営陣が魅力的」と、新たなテクノロジー開発や、豊田章男社長自らが出演するCM戦略など、独特の取り組みや挑戦する姿勢が好感を呼んでいるようだ。

   3位の「楽天」は、2020年4月に通信事業に参入し、カード事業とのコラボCMを行うなど認知度アップに努めている。この調査でも「いろんなことにチャレンジして成長している会社、自分も成長できそう」、「次々と新しいサービスを生み出す現場を見てみたい」など多角的な事業の広がりへの期待を寄せるコメントが寄せられた。

   4位の「ソニー」は2020年から7ランクアップ。コロナ禍の2020年、ゲーム事業や音楽分野が好調で21年3月期決算では過去最高益を記録。調査では「高い技術力」、「多角的な事業展開」が注目され、転職先としても人気が上昇した。

   コロナ禍の巣ごもり生活でゲームや音楽事業で業績を伸ばして、転職先としての注目度があがったソニーように、21年版のランキングでは人々の生活様式の変化を支えた企業に対する関心が高まった。

   昨年も50位以内にランクインし、今年10ランク以上の大幅ランクアップした企業の中には、任天堂(26位→13位)やカルビー(33位→23位)、タニタ(46位→25位)、ZOZO(42位→28位)などがある。

   任天堂は、2019年はトップ50圏外だったが、ここ2年は急上昇。ゲーム機や人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」が巣ごもり需要を受けて販売好調で21年3月期決算の営業利益と純利益は過去最高だった。

   カルビーはポテトチップスなどのスナック菓子がやはり巣ごもり需要で伸びたことや、コロナ禍でいち早く在宅勤務に対応して話題になり、コロナ禍をきっかけに「働きやすさ」「自由闊達な雰囲気」が評価された。

   ZOZOも、外出自粛を余儀なくされた人々の生活を通販で支えた。

   20位以上ランクアップしたタニタは、「健康をつくる」商品やサービスで知られるが、コロナ禍が健康について考え直すきっかけとなり、、調査では「社員の健康や考え方を尊重していそう」、「ワークライフバランスがよさそう」などのコメントが寄せられた。

   2021年版で50位以内に新たにランクインした企業には、サイバーエージェント(30位)やフジテレビジョン(32位)、キユーピー(33位)、東京海上日動火災保険(35位)、NTTドコモ(36位)、イオン(39位)、ニトリ(43位)などがあった。

   なお調査は、2021年2月10日~26日に実施。5003人から有効回答を得た。回答者が転職したい会社を自由形式で3社記入。1人10ポイントの持ち点を、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由に振り分けてもらった。