J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

50代、物への執着がなくなってきた 手に入れるべきは体験!【ひろ子ママの教訓 その59】

p>   きょうは50代後半のSさんです。

「年齢を重ねてきたら、昔のように物欲がなくなってきましたし、感動などの感情の起伏も減ってきた気がします。人生100年時代に向けて、体力、気力を保っていきたいなと思っています。みんなどうやって保っているのかな?」
  • 「物」より「体験」が大事!(写真はイメージ)
    「物」より「体験」が大事!(写真はイメージ)
  • 「物」より「体験」が大事!(写真はイメージ)

価値観の変化がコロナでさらに加速

   数年前から、「モノ」から「コト」に私たちの消費の興味が移っていると言われています。現代の私たちは、欲しいものがだいたい手に入るようになったため、物欲自体が減ってしまっているのです。なので、Sさんに限ったことではありません。そこは安心してください。

   また、Sさんは20代、30代の頃と比べると給料が増えていると思うので、欲しい物をある程度手に入れてしまっていると思いますから、年齢を重ねるごとに物欲が減っていくことは仕方がないです。

   そこで、手に入れたいモノを「物」から「経験」に変えてきましょう。確かに手元に形に残るのは「経験」ではなく「物」です。しかし、心に残るのは「経験」だと思うんですね。Sさんのように、だんだんと物に対する興味が減ってくる人は多いのですが、何かに興味を持ち続けることは気力を保ためには大切なことです。

   私もコロナ禍で実感したことですが、「高級な○○が欲しい」ではなく「旅行に行きたい」と「物」より「体験」を求める気持ちが大きくなりました。コロナで働き方が変わったり、住む場所が変わったり、それぞれ大切にしたい価値観が変わってきています。Sさんもコロナで大切にしたいと気づいたことがありましたよね。ぜひその大切にしたいと思ったことに興味を向けてみてはいかがでしょうか。

   経済的な豊かさよりも人生を豊かに生きるために、経験に惜しまずにお金を使ってみるのもアリだと思います。

   経験にも種類があります。まずはこの3つの基準から選んでみてはいかがでしょう。

・蓄積志向:後々まで思い出に残りそうなこと
・共有志向:身近な人と喜びや楽しさを共有できること
・現在志向:その時にしか体験できないこと

   お金はかかるかもしれませんが、きっと先々Sさんのプラスになるはずです。

経験はその後に育っていく

   コロナ禍の数年前のことですが、私は日本に住んでいるのに、日本のこと知らないなと思い、都道府県を制覇しようと旅行していました。お金はかかりますが、現地に行ったからこそわかること、体験できることがあります。

   その中で「夕陽が綺麗に見える」がうたい文句のホテルに泊まりましたが、実際は曇りで夕陽が見えませんでした。残念でしたが次回リベンジしようという気持ちになりました。そして、もしかしたら将来、旅先で出会った場所に将来移住する可能性もあるかもしれません。これは、その場所を実際に体験、経験してみないとわからないことですよね。

   また、今は興味がない分野の趣味や仕事も体験してみたら、ハマってしまったり、仕事の幅が広がったりと経験値が上がっていくこともあると思います。このように経験したことは、経験したその時で終わるものではなく、のちのちに価値として育っていくでしょう。

   歳を重ねていくと、大抵の人はリアクションが小さくなったり、感動が小さくなったりしますよね。これは若い頃に比べると初めて体験することが減っているから、仕方ないことです。しかし、自分の感情の中で幸せをキャッチするアンテナは、いくつになっても張っておいたほうがいいと思います。体験から感じる感情をキャッチすることも大事です。

   特に日本人は、平和な日常生活が当たり前すぎて、「幸せ」をキャッチするアンテナが弱っていると言われています。気力、体力を保つためには、幸せをいかに幸せと気づくことができるかどうかだと思います。

   そこで毎日の「よかった探し」がオススメです。私が子どもの頃、主人公が「よかった探し」をするアニメがありました。日常の中から「良いこと」を見つける、気づくためのトレーニングになると思います。Sさんも、ぜひやってみてください。幸せは誰かと比べるものではなく、自分で感じたことが幸せですよね。(ひろ子ママ)