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50代からの転職 平均年齢30代の会社で「使えないおっさん」にならないためにすること【ひろ子ママの教訓 その66】

   きょうは50代のTさんです。転職活動されていましたが、きょうはうれしいご報告ってことですね!

「今回初めての転職活動で、先日内定をいただきました。いわゆる大企業から中小企業への転職になりますが、取引先から交渉力や営業力を評価され、営業部の責任者として声がかかりました。年収は下がりますが、やりがい重視で転職を決めました。あと、2か月後に初出社となりますが、平均年齢が30代という組織、私の子供と同じくらいの年齢なんですよね。直属の上司、役員も、もちろん年下です。今から心配しても仕方ないのはわかっていますが、こんなに若い組織って初めてなので、楽しみと不安が入り混じっています」
  • 平均年齢30代の若い会社でどうやっていこうか……(写真はイメージ)
    平均年齢30代の若い会社でどうやっていこうか……(写真はイメージ)
  • 平均年齢30代の若い会社でどうやっていこうか……(写真はイメージ)

大企業時代は「こうやってた」はダメ!

   Tさん、転職する前から不安に思っても仕方ないですが、心構えを知っておきましょう。よく、起きやすい問題の一つに「若手とうまくいかない」があります。

   いくら大企業で管理職経験があったからといっても、外部から、いきなり管理職としてやってきたら......。すんなりと若手に「受け入れられる」ものとは限らないですよね。脅かすわけではありませんが「使えない、おっさん」と言われないように、心構えが必要です。

   まず、大企業と中小企業では仕事の役割分担などやり方も変わります。また、年齢や世代の違いで、仕事のやり方やモチベーションも違います。なので、「大企業ではこうやっていた」「自分が30代の頃はこんな気持ちで仕事をしていた」なんて、良かれと思って先にアドバイスしてしまうと「何、このおっさん」ってなってしまうわけです。

   新しい会社に、いち早く貢献したいという気持ちもわかりますが、Tさん、まずは若手のことを知るところから始めましょう。

   それには、

・どんなツールを使っているのか
・何をモチベーションとして仕事をしているのか

を知ることは大切です。

   モノよりコトに価値を感じる時代になっているので、年齢によってまったく価値観も異なりますよね。デジタルとアナログしかり、使っているモノも違いますよね。まずは若手に認めてもらうために、相手を知ることが必要です。

デキる50代は「今までのやり方」を変えられる人

   若手の仕事に対する考え方や価値観の話を聞いていくことによって、

「あれ、このおじさん、なんか話は聞いてくれそうだな。嫌な人ではなさそうだな」

と思われるのが理想です。

   そうしたら、これまでのTさんの持っているノウハウや経験を、新しい会社でどうやって使っていくか、どういうふうに伝えていくか考えていきましょう。

   この時、Tさん自身も新しいことを取り入れていかなければならないかもしれません。

   50代になってから「今さら新しいこと?」と思うこともあると思いますが、50歳からも活躍している人は、「今までのやり方」を変えられる人です。

   これまでのやり方を変えられないと、すごい経験やノウハウを持っているのに、活用できずに終わってしまうってこともありますからね。いくつになっても挑戦できる人は、やっぱりカッコイイと思います。

   まだ起こってもいないことを、今から考えても悩みがなくなることはありません。今は心置きなく退職できるように、まずは現在の会社での引き継ぎをしっかりやり遂げましょう。そして、Tさんの子供世代で流行っていることを聞いて実際に試したり、予習くらいはやっておくのもいいかもしれないですね。コミュニケーションツールなども無料で使えるものもあるので、練習がてら使ってみてもいいでしょう。2か月後が楽しみですね。(ひろ子ママ)