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入社3か月で半数が転職を考え始め、半年で3割超が「現状で転職を検討している」

   入社後の半年で、すでに3割超の新入社員が「転職を検討している」ことが、キャリアや就職・転職などの研究・調査のJob総研を運営する株式会社ライボ(東京都渋谷区)の調べでわかった。2021年4月入社の社会人男女の260人が対象。10月5日に発表した。

   調査によると、2021年卒業の入社組で回答を寄せた人の34.0%が「現状で転職を検討している」と答えた。また、転職を考え始めた時期については、「入社3か月以内」との回答が47.2%とほぼ半数を占めた。

  • 同期入社の中にはすでに転職を考えている人がいるかも……(写真はイメージ)
    同期入社の中にはすでに転職を考えている人がいるかも……(写真はイメージ)
  • 同期入社の中にはすでに転職を考えている人がいるかも……(写真はイメージ)

39%が何かしらのストレスを感じている

   調査で、現在転職を考えている人に「転職を検討し始めたきっかけ」を聞いたところ、「やりがい・達成感を感じない」が33.3%でトップ。次いで「給与が低い」の25.9%、「業界・企業の将来性に不安を感じる」と「やりたいことができるかわからない」がともに22.2%、「社風や会社の雰囲気が合わない」14.8%と続いた=下図参照。

2021年春の新入社員「転職を考え始めた時期ときっかけ」(Job総研の作成)
2021年春の新入社員「転職を考え始めた時期ときっかけ」(Job総研の作成)

   また、現在勤務している職場でストレスを感じている人は、「非常に感じる」(16.7%)と「やや感じる」(22.3%)を合わせて39%の人が何かしらのストレスを感じていると答えた。 一方、「まったくストレスを感じていない」の40.2%と「ほぼ感じていない」の13.9%と合わせた54.1%がストレスは感じていないと回答した。

   職場でのストレスの割合を、転職を検討中とそうでない人で比べると、転職を検討中の人の37.0%が「ストレスを強く感じている」と回答。転職を検討していない人は4.3%と、顕著な結果が表れた。

   現在、転職を考えている人に「職場でストレスになること、またはなりえること」を聞いたところ、「仕事内容や量に給料が見合わない」と答えた人が37%でトップ。次いで「ハラスメントを受けている」が29.6%。「業務量過多」と「休息が足りない・休憩時間の不足」の22.2%、「長時間残業・目安残業時間を超過している」と「労働時間が長い」の14.8%と続いた。  さらに、「現在勤務する職場で予定している在籍期間」を聞くと、今春入社した社員の79.3%が「3年以内」と答えた。内訳をみると、「すでに転職活動中」が17.4%、「すぐにでも辞めたい」が20.3%、「1年未満」14.5%、「3年未満」21.7%で、「5年未満」15.9%を含めると、じつに89.8%が5年以内の退職を検討しているという。

   なお調査は、2021年4月入社の社会人(20~1000人以上規模の会社に所属する全国の20代男女。サンプル数260人)を対象に9月17日~24日に実施した。