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LINEと組んで飲食店向けポイント付き会員証 人材サービスのディップが集客支援に乗り出したワケ

   求人情報サイト「バイトル」などを運営するディップは、飲食店向けポイント機能付き会員証サービス「常連コボット for LINE」の提供を2021年12月1日に開始した。

   これまでは一般的に、常連客の獲得に「紙の会員証」の活用が主流だった。近年、スマートフォンアプリに移行する動きも見られるが、小規模の飲食店では導入が進んでいないのも実情。そこで、SNSの「LINE」アプリ内から利用できる「LINEミニアプリ」を活用して、飲食店の集客を支援する。

   求人サービスを主軸として事業を展開するディップが、そこまでする理由を、同社のDX事業本部の三浦日出樹本部長に聞いた。

  • 「いらっしゃーい」と居酒屋の店員(写真はイメージ)
    「いらっしゃーい」と居酒屋の店員(写真はイメージ)
  • 「いらっしゃーい」と居酒屋の店員(写真はイメージ)

飲食店の常連客の獲得に貢献

   ディップが提案するのは、「ワンストップDX」の考え方だ。求人情報サイト「バイトル」で人材を募集したあと、応募管理や日程調整、ウェブ面接などが必要となるが、さらに

「応募・採用時の課題だけでなく、飲食店の売り上げに貢献できるDXサービスに着目した」

と、ディップDX事業本部 本部長の三浦日出樹さんは説明する。そこで、採用面接から入社手続き、売り上げまでを一気通貫で完結するサービスを提供できるようにしたのだ。

   「常連コボット for LINE」は、LINEアプリからアクセスできる「会員証(ポイントカード)」機能のほか、QRコードを読み取ると、ユーザーに「来店ポイント」が付与される機能、ユーザーが友だちを紹介するとポイントが付与される「友だち紹介」機能、お得なクーポンの発行できる「クーポン利用」機能などがある。

   飲食店にとっては、スマホアプリに比べて、低コスト(初期費用無料/月額 税別9800 円)で利用できるのがメリット。一方でユーザーにとっては、LINEアカウントに会員証を紐づける仕組みなので、アプリのダウンロードや会員登録の手間が少ないことが特長だ。

   三浦さんは、

「今まで常連客を作るサービスはいろいろありましたが、アプリのダウンロードや会員登録が必要なものばかりでした。日本人の約70%がすでに使っているLINEを活用した『常連コボットforLINE』は、この問題をクリア。お店もお客様のどちらにも簡単にお使いいただけます。このサービスで新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店の常連客獲得に貢献していきます」

と言う。

   求人情報サイトを運用する同社が、飲食店の集客支援に乗り出したワケを聞くと、

「当社はDXを強力に推し進めるために、人手不足や業務効率に課題を抱える業界・業種での定型業務を自動化する『コボット』シリーズを展開しています。現在、『面接コボット』『HRコボット』『不動産コボット』などのブランドを拡充し、20種類以上の豊富なサービスを導入しやすい価格帯で提供。『コボット』の最大の特徴は、各業務フローに合わせたワンストップのサービスラインアップです」

と説明した。