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夫婦や家族のお金管理、どうしてる... 意外と知らない?!ネットバンクID&パス

   夫婦間、家族間のお金の管理、きちんとしていますか――。セゾン自動車火災保険が実施した「夫婦間・家族間における、お金の管理に関する調査」によると、配偶者の収入や親の経済状況、インターネットバンキングのIDやパスワードなどを意外と知らなかったり共有していなかったりする実態が浮かび上がってきた。2022年2月7日の発表。

  • 配偶者の収入、意外と知らない……
    配偶者の収入、意外と知らない……
  • 配偶者の収入、意外と知らない……

配偶者の収入「知らない」人の割合は?

   調査によると、家計(家族の生活費、教育費、住宅費など)について、「自分と共に配偶者、同居者も負担している」と答えた人は全体の42.3%だった。そのうえで、お互いの収入について「すべて知っている」と答えた人は、全体の35.2%。ほかに、「一部知らない、わからないことがある」が55.1%、「お互いひとつも知らない」が9.7%という結果だった=図表1参照

   男女別でみると、男性のほうが、女性よりも「知らない」傾向にあることがわかる=図表2参照

(図表1)あなたと、配偶者・同居人は収入源や収入額を知っていますか(セゾン自動車火災保険の作成)
(図表1)あなたと、配偶者・同居人は収入源や収入額を知っていますか(セゾン自動車火災保険の作成)
(図表2)男女別比較(セゾン自動車火災保険の作成)
(図表2)男女別比較(セゾン自動車火災保険の作成)

   一方、義父母を含めた親の経済状況は把握しているのだろうか――。これには、「収入や支出の内訳を知らない」が68.0%、「預貯金の残高を知らない」が55.9%、「預貯金、不動産以外の資産(有価証券等)の有無を知らない」が41.2%、「ローン残高や借入金の有無を知らない」が32.8%という順だった=図表3参照。その要因について、同社では次のようにコメントしている。

(図表3)あなたは親(義理父母含む)の経済状況をどれくらい把握していますか(セゾン自動車火災保険の作成)
(図表3)あなたは親(義理父母含む)の経済状況をどれくらい把握していますか(セゾン自動車火災保険の作成)
「この背景には、別々に暮らしているため家計の把握が難しかったり、親の資産状況について直接的な質問がしづらかったりなど、さまざまな事情や要因が考えられます。しかし、親の急な入院や介護、相続などを想定した場合、ある程度の情報を事前に共有しておくことは非常に重要です」

家族の保険加入状況、保険証券の保管場所知ってますか?

   家族間で共有しておきたいお金に関わる情報のひとつが、銀行口座とその暗証番号だろう。もっとも、今回のアンケートでは、56.3%が家族のキャッシュカードの暗証番号を「お互い知らない、不明・わからない」と回答していた。

   とくに、近年はインターネットバンキングも普及してきた。同調査でインターネットバンキングの利用状況を聞くと、33.0%が「お互い利用している」、31.3%が「どちらかが利用している」などの結果が得られた=図表4参照。また、インターネットバンキングを利用している世帯のうち、「あなたと配偶者・同居人がネットバンキングのログインIDやパスワードをお互いに知っていますか」との質問には、じつに70.7%が「知らない・不明・わからない」という結果だった=図表5参照

(図表4)あなたや配偶者、同居人は銀行の利用に際し ネットバンキングを利用しますか(セゾン自動車火災保険の作成)
(図表4)あなたや配偶者、同居人は銀行の利用に際し ネットバンキングを利用しますか(セゾン自動車火災保険の作成)
(図表5)あなたと配偶者・同居人はネットバンキングのログインIDやパスワードをお互いに知っていますか(セゾン自動車火災保険作成)
(図表5)あなたと配偶者・同居人はネットバンキングのログインIDやパスワードをお互いに知っていますか(セゾン自動車火災保険作成)

   これらの結果に対して、同社では

「インターネットバンキングは、通帳やキャッシュカードがない場合が多いため、口座情報の詳細を家族に伝えておかなければ、万が一のときにどの金融機関にどれだけのお金があるのかわからず、口座自体が放置されてしまうケースも考えられます。思わぬアクシデントや損失を防ぐためにも、インターネットバンキングの情報は家族間できちんと共有しておいたほうが得策といえるでしょう」

と説明している。

   ちなみに、保険に関する調査では、自分名義の保険については保険会社名や共済名を把握している人は67.9%だったのに対し、家族名義の場合は保険会社・共済名を把握している人は44.4%と、差が見られた。また、保険証券の保管場所を把握しているかについても聞くと、やはり自分名義よりも家族名義のほうは少ない傾向がみられた。

   同社では、

「保険は本来、事故や病気、死亡といった不測の事態が起きた際に、家族や自分を守るために必要となるもの。いざというときには、本人だけでなく、その家族も契約内容や保険証券の保管場所を把握していなければ、保険金の請求漏れなどにより補償を受けられないケースも考えられます」

と指摘。収入、資産、保険、ID・パスワード......。万が一に備えて、家族間での情報共有はなによりも大切だ。

   なお、調査は2021年12月、全国の30代~50代の男女1000名(男女500名ずつ)を対象に、インターネト調査を行なった。